四の五の

OFF派生のまとめとか洋ゲーの和訳とか

SpaceCommunist版OFFtale(平和主義ルート:GIVE UPエンド)

SpaceCommunist氏作成のOFFtaleの邦訳記事です。
※UNDERTALEについては公式日本語版準拠ですが、OFFの世界観に合わせるため漢字メインにしています。
※OFFについては非公式日本語版未プレイにつき個人訳準拠です。

(前→終章

●出典OFFtale AU - GIVE UP Ending (True Pacifist)

 

 

バッター
 ……。

バッター
 (そうか……)


バッター
 恐らく。

アズリエル?
 ……え……?

バッター
 ひとつやれることがある。
 物事を正しい方向に向かわせるために。

アズリエル?
 どういうこと?

バッター
 言い伝えでは。
 十分なタマシイを持つモンスターは、生命を作り直せるそうだな。

アズリエル?
 ……作り直す……?
 うん、その言い伝えはボクも知ってる。
 たぶん本当だ。

バッター
 その力があれば……
 王家の子供たちを、親元へ返してやることができる。

アズリエル?
 そうか……
 それは考えたことなかった。
 アズリエルとキャラを……

バッター
 それができる者を私は知っている。

アズリエル?
 ……キミは、ボクにそれを……?

バッター
 そしてそれが終わったら、その者は6つのタマシイを解放し、7つ目のタマシイは持っていればいい。そうすれば再び感情を持つことができる。

アズリエル?
 7つ目って……?

バッター
 我が女王よ……
 本当に会いたかった。
 許してくれ。


アズリエル?
 バッター!


アズリエル?
 ああ、そんな……

アズリエル?
 ボクは……
 ボクは、そんなこと……


アズリエル?
 ……これはあの人の最後の願いなんだ、フラウィ。
 彼はいろんな目に遭ってきた
 ボクはそれを尊重しなきゃ。

アズリエル?
 ……。

アズリエル?
 そうだ。
 バッターのために。
 みんなのために。


アズリエル
 ……え?
 ここはどこ……?

キャラ
 (アズリエル?)
 (無事かい?)

アズリエル
 たぶん……
 でも、あれがうまく行ったのか思い出せなくて……

アズリエル
 ボク……
 ボク、タマシイを取れなかったんだ、キャラ……
 本当にごめん……

アズリエル
 ボクは本当にどうしようもないヤツだよね?
 みんなきっとものすごく怒ってる……

フラウィ
 ううん、違うよ。
 自分のことをそんな風に言うなよ。

キャラ
 (おや? その声は誰だ?)

フラウィ
 隠れててごめんね。
 できれば、ボクはこの姿を隠しておきたいんだ。
 とにかくボクを信じて、ね?

アズリエル
 キミは誰?

フラウィ
 ボクは……フラウィ。
 お花のフラウィさ。

フラウィ
 ボクはキミたちに伝言しに来たんだ……
 キミたちは成功したんだよ!

フラウィ
 キミたちが地上へ出たおかげで、バリアは破壊されたんだ!
 おめでとう!

キャラ
 (私たちが……私たちが、やったのか?)

フラウィ
 まあ……そんなようなものさ。
 長い、悲しい話になる。

フラウィ
 端的に言うと、キミたちは二人とも死んで、モンスターは不幸になり、あるスポーツマンがそれを変えて、バリアが消えた。

アズリエル
 ……。

キャラ
 (何と。)

フラウィ
 そうだね、何てこった。

フラウィ
 さっきも言ったけど、キミたちは二人とも死んだんだ。
 だいぶ昔にね。
 だから、キミたちは前に進まなきゃ。

アズリエル
 だいぶ昔?
 そんな、ママもパパもきっとボクたちのこと心配してるよ……

フラウィ
 ……そうだね。

フラウィ
 さあ、キミたちを解放するよ。
 第二の人生を楽しむんだよ!
 自殺なんかしないでね。

キャラ
 (待ってくれ……君はどうなる?)

アズリエル
 そうだよ、キミはボクたちと来ないの?

フラウィ
 ……。

フラウィ
 それは絶対にできない。
 ボクには……居るべき場所があるから。

フラウィ
 それに、ボクは……
 この辺りでは、自分の姿を見せない方がいい。
 少なくとも、しばらくは。

キャラ
 (君とまた会えるかい?)

フラウィ
 おいおい、キミたちは今だってぼくに会えてないじゃないか?

キャラ
 (……。)

フラウィ
 ……キミの質問に答えるなら、たぶんね。
 でも、今すぐにじゃない。
 いいかい?

アズリエル
 ……分かった……

フラウィ
 元気でね、二人とも。
 そしてお願い。
 ボクの言ったこと忘れないで。

フラウィ
 自殺なんかしないでね。

アズリエル
 分かったよ。
 じゃあね、フラウィ!

キャラ
 (さようなら!)

フラウィ
 ……。

フラウィ
 さよなら。