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OFF派生のまとめとか洋ゲーの和訳とか

HOME ver1.0.4 ゾーン2:居住区&図書館(Residential Area & Library)

故Felix The Judge氏制作のOFF派生作品「HOME (ver1.0.4)」の邦訳記事です。
ゲームのダウンロードはWindowsこちらMacこちらから。
※性別は男性を選択、プレイヤーの名前は「プレイヤー」に置き換えています。
※メインストーリーのみの翻訳です。実際にプレイしている際の補助として使うことを想定して作っています。メインストーリー以外の要素(NPCの会話、謎解きなど)は是非プレイして確かめてください。
※OFF非公式日本語版未プレイにつき個人訳準拠です。意訳・超訳・誤訳あり。
(前→ゾーン2:モール~図書館~遊園地
(次→ゾーン3:エリア1&エリア2

 

 

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☆居住区
ヤフェト
 忘れられた子らよ、自らの罪を悔いる時間はまだあります……

ヤフェト
 主人たる者の前にひざまずき、許しを乞いなさい。

エルセン
 何か聞こえた?

ヤフェト
 浅ましい愚か者たちめ!! わたくしはここで、お前たちの眼前で、お前たちを地獄へ送らんとしているのですよ!

ヤフェト
 それで? 泣き虫たちよ、お前たちの父にして守護者たる者に謝罪する準備はできましたか?

エルセン
 あそこにいる老いぼれ猫の他には誰もいないよ。

エルセン
 危ない猫かもしれないよ……
 爪も鋭いし。

エルセン
 ああ、病原菌も撒き散らすしね……

エルセン
 猫に引っ掻かれた人の話、聞いたことある?

ヤフェト
 ああああああああああ!! お前たちなど嫌いだ! みんな大嫌いだ!

エルセン
 でも、この声はどこから聞こえてくるの?

エルセン
 この人、機嫌が悪いんだな……

エルセン
 ね、リラックスしてこの場所を楽しむ時間を取らなきゃ……
 とっても平坦で静かだ。

エルセン
 ここなら、僕たちは安全なんだ。

ヤフェト
 それはわたくしが!! わたくしがお前たちのためにそのように作ったのです!

ヤフェト
 この現実の非現実性はあなたたちをそこまで盲目にしてしまったのですか?

エルセン
 これ、すごく変じゃない?

ヤフェト
 もういい!! わたくしへの敬意というものを教えてあげましょう……


バッター
 この不浄の怪物どもを浄化する……


ジャッジ
 おお、若き救世主殿ではないか。
 彼の許へ向かわねば、あやつには我々の手助けが必要だ。

ジャッジ
 プレイヤーよ。道中の亡霊どもを全力でかわして急ごう。


バッター
 ジャッジ? なぜ私に加勢した?

ジャッジ
 恐縮だが、我輩にはどうやらお前とその浄化の力が必要らしいのだ、バッター殿。

ジャッジ
 愛しき弟ヴァレリーは、どうやら正気のレールを踏み外して制御不能の狂気に陥っておるらしい。

ジャッジ
 恐らくあやつは、このゾーンのかつての統治者であったヤフェトの手に落ちたのだ。

ジャッジ
 あやつは図書館の屋上に住まう正統なるガーディアンだと思われておる。

ジャッジ
 しかも亡霊を操っていると言うのだ、我輩はそのような芸当など見え透いた嘘だと思っておるがな。

ジャッジ
 我輩の見解ではそれが可能なのは女王陛下のみだ、だが我輩、この仮説を証明する具体的な証拠や証言をまだ見つけておらぬ。

ジャッジ
 とにかく、ヴァレリーは図書館の屋上に居を構えておる。我輩には越えられぬ壁の向こうに潜んでおる。

ジャッジ
 そして、単なる偶然かも知れぬが、その建物の内部には亡霊が蠢いておる。

ジャッジ
 お前が喜びそうな由無き暴力の大盤振る舞いだ、お前にとっては完璧な任務であろう。

バッター
 分かった。図書館へ行こう。


エルセン
 あなたが僕たちの街を救ってくれたんですね。

バッター
 この場所は浄化したが、このゾーンはまだ真の病魔から解放されていない。

バッター
 ヤフェトはどこにいる?

エルセン
 ヤフェト? ヤフェトって誰です?

バッター
 亡霊を率いている猫だ。

エルセン
 え……猫?

エルセン
 あの……知りません……

エルセン
 と……とにかく、僕たちを助けてくれて本当にありがとうございました。

エルセン
 でも、その……
 あなたが持っているそれ……

バッター
 バットか?

エルセン
 ええ……あなたの……バット……

エルセン
 それは、非常に危険なものです……

エルセン
 居住区からの退出をお願いしないといけません。

エルセン
 ご……ご理解いただけますよね、もちろん……これは治安上の対策なので……


バッター
 ずいぶん掛かったな。行くぞ。

  バッターが一時的に仲間に加わった。


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☆図書館
ジャッジ
 さあバッター、我輩を持ち上げてこのバリケードの向こうまで放り投げて欲しい。

バッター
 私が乗り越えて行けばいいだけでは?

ジャッジ
 気が狂ったのかね? そんな離れ業は不可能であることは知っておろう。早く我輩の大事な身体を持ち上げて壁の向こうへそっと投げてくれ。

バッター
 分かった。

ジャッジ
 感謝する、お前のためにここを開く方法を探してこよう。


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ジャッジ
 ヴァレリー

ヤフェト
 ヴァレリー

ヤフェト
 それは……この猫の名前ですね。

ヤフェト
 あなたはわたくしのことを他の者と間違えています。

ヤフェト
 わたくしは火の鳥ヤフェト、ゾーン2のガーディアン!

ジャッジ
 ガーディアンであろうとなかろうと、お前は我が愛しき弟の身体を乗っ取っておる。

ヤフェト
 彼は自由意思の権利を明け渡したのです。彼の身体はわたくしのもの、わたくしの意のままとなるもの。

ヤフェト
 薄汚い哀れな猫よ、わたくしの真の姿をご覧なさい!

ヤフェト
 わたくしの名はヤフェト!
 わたくしはあなたの惨めな弟の身体を支配した。

ヤフェト
 最期まで小鳥1匹すら噛み千切れませんでした。

ジャッジ
 ……。

バッター
 どうでもいい。

バッター
 ヤフェト、私はお前を浄化すべくここへ来た、亡霊を操るというお前のことを。

ヤフェト
 待っていましたよ、バッター。

ヤフェト
 戦わずして屈するつもりはありません。

ジャッジ
 バッター、下がりたまえ! この大馬鹿者は我輩の相手だ。愛しき弟ヴァレリーを傷つけたものは何人たりとも許しはせぬ!

ヤフェト
 哀れな。あなたの弟はただの愚か者。唆されてわたくしを喰らう間抜けなど猫くらいのものです。

ヤフェト
 そしてわたくしは彼の役立たずの身体を乗っ取った。
 何を根拠にわずかでも勝算があると考えているのです?

ジャッジ
 永久に続く地獄の淵へ堕ちるがよい!

 

【ゾーン2ボス:ヤフェト戦】
ヤフェト
 お分かりでしょう……あの愚か者たち……彼らは自分のくだらない悩みのことしか頭にない!

ヤフェト
 わたくしは彼らのために何でもした! 彼らはわたくしの無数の子どもたちのようなもの……

ヤフェト
 礼儀を知らぬ子どもたちと同じように、彼らにもお仕置きが必要なのです。

ジャッジ
 プレイヤー! あの化け物は我輩の弟でもある。あやつを救わなくては。


ヤフェト
 わたくしは神ではない……
 完璧などありえません……

ヤフェト
 ええ、わたくしは罪を犯しました、それは分かっています、しかしこの重責は俗人に務まるものではありません。

ジャッジ
 プレイヤー、あやつが無防備になったぞ。
 戦いの選択を急ぐのだ。早くあの鳥を打ち倒さねば。

ジャッジ
 愛しき弟は危険な状態にある。


ヤフェト
 いいでしょう、ガーディアンよ。
 わたくしの運命を閉ざそうというのですね?
 構いません。死ぬ覚悟はできています。

ヤフェト
 しかしその前に、わたくしの真の姿を目の当たりにする覚悟をなさい。


ヤフェト
 わたくしはヤフェト、ゾーン2の主。

ヤフェト
 千年の時を生きる炎の鳥。

ヤフェト
 さあ、戦いましょう。

ヴァレリー
 パブロ、ごめんなさい。僕はこのゾーンに酷いことをしてしまった。許してください、この怪物と戦うのを手伝わせてください。

ジャッジ
 ヴァレリーよ。来たぞ。プレイヤーが我輩をお前の許へ連れてきてくれたのだ。あやつの全知の瞳に導いてもらおうぞ。

ジャッジ
 ゾーン2という穢れた地の、道を誤りしガーディアンを打ち倒すのだ。

 

【戦闘終了後】
ヤフェト
 ああ、わたくしは負けたのですね……

ヤフェト
 わたくしを破ったことを誇りに思うことです……
 同胞たるガーディアンよ……

ジャッジ
 ヤフェト……なぜ住人たちを攻撃した? 獲物となる種族を傷つけることすらできぬほど無垢なる者をなぜ乗っ取った?

ヤフェト
 わたくしの民は……わたくしのことを忘れてしまった。わたくしの怒りは燃え盛る太陽のごとく激しくなった。

ヤフェト
 それはわたくしの心を焼き尽くし、苦々しい憎悪の黒球に変えてしまった。

ヤフェト
 民はわたくしのこの姿を恐れた、だからあなたの弟を使ってみなの注意を引き、愛してもらおうと……

ヤフェト
 わたくしは罪を犯した……ここでわたくしが目指していたものは死。お願いです、この惨めな生を終わらせてください……

ジャッジ
 我輩はお前の審判者。死がお前の望みなら、そうしよう。


バッター
 ヤフェト、浄化の時は来た。


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 ……。


 火の鳥が……彼の光が燃え尽きた……


 さて、どうする?


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