四の五の

OFF派生のまとめとか洋ゲーの和訳とか

Encore (Demo1) ゾーン1:アルマ(※現デモ最終地点)

Yunonin氏制作のOFF派生作品「Encore (Demo1)」の邦訳記事です。
ゲームのダウンロードはこちらから。
※プレイヤーの名前は「プレイヤー」に置き換えています。
※メインストーリーのみの翻訳です。実際にプレイしている際の補助として使うことを想定して作っています。メインストーリー以外の要素(NPCの会話、謎解きなど)は是非プレイして確かめてください。
※OFF非公式日本語版未プレイにつき個人訳準拠です。意訳・超訳・誤訳あり。
(前→ゾーン1:シャチハタ
(次→目次

 

 

***************************


☆アルマ
アルマに入ってすぐ

 あ……あなたは……

メロディスト
 どうも。わたしはメロディスト、アバリスに会いに来ました。


 あなたも……ビジターの方ですか……?

メロディスト
 バッターが来ているのですか?


 バッター……? だ、誰のことか分かりませんが……


 とにかく……ここはアルマの肉の泉です。ゾーン1の中央部にあります。


 ここでは肉が豊富に湧き出して、僕たちのいるこの巨大な槽を常に満たしています。


 僕たちの仕事は、泉が溢れる前に肉を瓶詰めにすることです。


 肉はみんなに配布されます。ゾーン1の住人や、他のゾーンにも。


 肉は重要な元素、四大元素の中でもっとも大事なものです。


 肉が無かったら、人々は食べるものがなくなって、餓死してしまうでしょうから。

カウンセル(※訳注:シャチハタでカウンセルを仲間にしていた場合のみ)
 貴重な時間を無駄にしてくれるな。アバリスの居所を教えよ。

メロディスト
 また説明ですか……パターンが見えてきました。

メロディスト
 それで、どこへ行けばアバリスに会えますか?


 あ……アバリスさんは、泉の中央にあるオフィスにいらっしゃいます……


 その……あっちです。


 でも、オフィスに入る方法を知っている人はほとんどいません。


 その……そういうことです。

メロディスト
 分かりました。ありがとうございます。


 あぁ……あの……どういたしまして……


 あの……その……

メロディスト
 はい?


 ……い……いえ。


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☆アバリスのオフィス(※シャチハタでカウンセルが仲間になっていない場合の展開)
アバリス
 今度は何だ?

アバリス
 ……。

アバリス
 嘘だろう? また来やがった?!

アバリス
 自殺願望でもあんのかい、それとも脳ミソが腐っちまってんのかい?

メロディスト
 アバリス、理性の声に耳を傾けるのです。

メロディスト
 全てが間違った方向へと進んでいる。しかし自らの行為を償う時間はまだあります。

メロディスト
 わたしに……

アバリス
 アンタのくだらない話なんかもう聞きたかないね。

アバリス
 次会ったらシメてやると言ったはずだよ。そいつはハッタリじゃない。

アバリス
 元来た場所へ帰るチャンスは何度も与えてやった。

アバリス
 なのにアンタはどうしようもないウスノロみたいなことを3回も……

アバリス
 身の程を思い知らせてやらなきゃねえ!

メロディスト
 ……こうなると思いました。

メロディスト
 あなたのような狂える暴君は説得しても無駄です。

メロディスト
 ……いいでしょう。

メロディスト
 胸は痛みますが、狂気で目の眩んだガーディアンにこれ以上人々を脅かされるわけにはいきません。

メロディスト
 プレイヤー。行きましょう。


【Abalis, Tau戦】
アバリス
 祈るなら今のうちだよ。

アバリス
 これから起こることに比べたら、このゾーンの氷点下の寒さなんてちっぽけなもんさ!


【戦闘終了後】
アバリス
 な……どうして……こんな……?

アバリス
 どうして……

メロディスト
 あなたの負けです、アバリス。
 このゾーンはもうあなたの狂気に苦しめられることはない。

アバリス
 ……。

アバリス
 正直……

アバリス
 こんなに早く陪審員に会うことになるとは思ってなかった。

メロディスト
 ……?

アバリス
 アタシは本当にバカなことをしたよ。

アバリス
 自分に割り当てられた責務を放棄した。何より……

アバリス
 このゾーンを、ずっと夢見てたような豊かな冬の国にすることができなかった。

アバリス
 前に聞いた話じゃ、あの亡霊はガーディアンが道を踏み外すと現れるんだとさ。

アバリス
 アタシは自分の責務を果たせなかった上に、完全な怠慢と理不尽な怒りでこのゾーンを害した。

アバリス
 ここまでやっちまったら、アタシに酌量の余地はない。

アバリス
 アタシにあらゆるものを与えてくれた人のことも分からないようじゃ尚更さ。結局そいつも捨てちまったけど。

アバリス
 アンタはそいつを正すために来た。やっと分かったよ。

アバリス
 やるべきことをやってくれ。

メロディスト
 ……。

メロディスト
 プレイヤー。あなたの判断をわたしの答えとします。


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【→説得する(Convince)】
メロディスト
 アバリス、あなたの唐突な心変わりには理解が追いついていませんが。

メロディスト
 あなたの言葉は本心だと感じました。

メロディスト
 とはいえ、あなたの不当な残虐行為は看過できません。

アバリス
 ……。

メロディスト
 いつから全てが狂い始めたのです?

アバリス
 ずいぶん……前のことさ。

アバリス
 いつからおかしくなったのかはアタシもはっきり覚えてない。けど……

アバリス
 アタシがガーディアンの役を引き受けた時からずっと……変な気がしてたんだ。

アバリス
 このゾーンを引き継いだ後、アタシは心も身体も大きく変わった……

アバリス
 でもその唐突な変化のせいで、アタシの現実世界の見え方は少しずつ歪んでいった。

アバリス
 当たり前だけどいきなりこうなったわけじゃないんだ。そんなのあり得ないだろ。

アバリス
 けど時が経つにつれて、例えば作業員たちをアタシのゾーンの住人だと思えなくなった。

アバリス
 どうでもよくなったんだ。あいつらのことを使い捨ての肉袋と思うようになった。

アバリス
 権力を持ちながら正気を失った王様ってのはあんな気分なんだろうね。

アバリス
 この力……ゾーンを維持する力。

アバリス
 そいつがアタシを凶悪な暴君に変えちまった。

アバリス
 雪を美しいと感じなくなった。代わりにそれを使って全てを呑み込んだ。

アバリス
 住人たちの正気さえも。

アバリス
 だから、アタシは赦されるべきじゃない。アタシにふさわしいのは一番重い審判だけさ。

アバリス
 判決を頼むよ、陪審員殿。

メロディスト
 ……。

メロディスト
 アバリス、わたしは執行官ではありません。
 わたしはあなたに贖罪の機会を与えるためにここにいるのです。

メロディスト
 ようやくあなたに話を聞いてもらうことができました。自分の役職と、そして自分自身についてよく考えることを勧めます。

メロディスト
 自分が不安定でガーディアンの務めが上手くいかないのであれば、落ち着くまでこのゾーンを去るべきです。

アバリス
 ……。

アバリス
 こんな歪んじまった奴に希望を見出してくれてありがとうよ、陪審員殿。

アバリス
 しばらくここで自分のことについて考えてみる。

アバリス
 アンタがまたこのゾーンに来ることがあったら、その時はもっと良い場所になってるよ、約束する。

メロディスト
 覚えておきます。

メロディスト
 また会いましょう、アバリス。

メロディスト
 調和が訪れました。


紫の部屋

 ……。


 もう、寒くない……


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【→赦す(Absolve)】
メロディスト
 不浄のガーディアンよ、あなたはこのゾーンの均衡を崩壊させました。

メロディスト
 わたしは執行官ではありませんが、使命によりその役目を負いましょう。

メロディスト
 このゾーンの調和をさらに危うくする端緒をあなたに与えるわけにはいきません。

アバリス
 ……それが陪審員の下した判決なら、アタシは受け入れるだけさ。

アバリス
 こんな姿、アンタに見られたくなかったよ。


メロディスト
 調和が訪れました。


紫の部屋

 ……ああ。


 あの夢と同じだ……


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☆アバリスのオフィス(※シャチハタでカウンセルが仲間になっている場合の展開)
アバリス
 今度は何だ?

アバリス
 ……。

アバリス
 嘘だろう? また来やがった?!

アバリス
 自殺願望でもあんのかい、それとも脳ミソが腐っちまってんのかい?

カウンセル
 おや、お前は考えていたよりもっと酷い状態にあるようだな。

アバリス
 それにアンタは誰だ? 猫か何かか?

メロディスト
 アバリスはあなたを知っているという話では?

カウンセル
 粗忽者の音楽家よ。私が言っていたのは、私のガーディアンの肩書を使えばあいつも調和を求めるお前の声に耳を傾けるようになるかもしれない、ということだけだ。

メロディスト
 アバリスがあなたのことを知らないのに、どうやって?

カウンセル
 ……いかにも。

カウンセル
 確かに、私が他のガーディアンと交流していたのはずいぶん昔のことだ。

メロディスト
 ……昔というのは、正確には?

カウンセル
 ……ずっと、遥かな前だ。

アバリス
 待ちな、デブ猫。

カウンセル
 アンタ、ガーディアンって言った?
 何のガーディアンだい?

アバリス
 アンタの無様なツラなんてこれまで一回たりとも見たことも聞いたこともないよ。

アバリス
 アタシをからかうんじゃ……

カウンセル
 私のこの名誉ある身を「無様」と呼ぶとはどういうつもりだ?!

カウンセル
 法廷はそのような軽率な振る舞いには満足しないぞ!

アバリス
 法廷?! アンタが法廷のことなんて知ってるわけがないだろう、クソ猫め!

メロディスト
 もういいでしょう。

メロディスト
 アバリス、理性の声に耳を傾けるのです。

アバリス
 アンタのくだらない話なんかもう聞きたかないね。

カウンセル
 私も狂ったガーディアンと戯言を交わしてこの機会を無駄にする気はない。

アバリス
 言うじゃないか。

アバリス
 アンタをシメたら、その毛皮で上等の玄関マットを作ってやる。

アバリス
 それとアンタ。紫色のふざけた格好の。

アバリス
 アンタは永遠の無の世界にブチ込んでやるよ。

カウンセル
 決まりだ、無節操なメタルのガーディアンよ。

カウンセル
 審議は終了した。

カウンセル
 このつまらぬ騒ぎが済んだら、お前は速やかに法廷へ送られ、判決を下されるであろう。

メロディスト
 胸は痛みますが、狂気で目の眩んだガーディアンにこれ以上人々を脅かされるわけにはいきません。

メロディスト
 プレイヤー。行きましょう。


【Abalis, Tau戦】
アバリス
 祈るなら今のうちだよ。

アバリス
 これから起こることに比べたら、このゾーンの氷点下の寒さなんてちっぽけなもんさ!

カウンセル
 凍れる道化よ、無意味なお喋りは控えてもらおう。


【戦闘終了後】
アバリス
 な……どうして……こんな……?

アバリス
 どうして……

メロディスト
 あなたの負けです、アバリス。
 このゾーンはもうあなたの狂気に苦しめられることはない。

アバリス
 ……。

アバリス
 正直……

アバリス
 こんなに早く陪審員に会うことになるとは思ってなかった。

メロディスト
 ……?

アバリス
 それに……ディアナ? アンタなのかい?

アバリス
 こんなとこで何してる?
 自分のゾーンに避難した連中の世話をしてたんじゃ?

カウンセル
 おや、嬉しや。私を思い出したか。

カウンセル
 戦いに揉まれた後でもお前の脳がまともな状態にあるようで良かった。

カウンセル
 私がその名で呼ばれるのを酷く嫌っていることも併せて思い出してもらいたい。

カウンセル
 正しく「カウンセル」の肩書で呼んでもらおう。

アバリス
 ああ。そうだった。

アバリス
 しばらく見なかったじゃないか。
 アンタが本当にアタシを責められるのかい?

カウンセル
 その件は忘れよ。今はもっと大事な用がある。

カウンセル
 お前の脆き心により、このゾーンの住人たちは滅びつつある。

カウンセル
 よって私はお前をこのゾーンから追放し、法廷へ送る。

カウンセル
 そこで住人たちの生命を脅かしたことに対する判決が誠実に下されるであろう。

アバリス
 アタシは本当にバカなことをしたよ。

アバリス
 このゾーンを、ずっと夢見てたような豊かな冬の国にすることができなかった。

アバリス
 それだけじゃない。アタシはこのゾーンを、自分の力と壊れた心で完全に堕落させちまうとこだった……

アバリス
 さあ、ディ……カウンセル。アンタの判決に疑義はない。

アバリス
 アンタは法廷に一番近いメンバーだ。アンタの言う通りにしよう。

アバリス
 ただ……

アバリス
 陪審員殿はこの件について、何か言うことは?

メロディスト
 ……。

メロディスト
 ジャッジを待たせてはなりません。

メロディスト
 彼とヒューゴが会いたがっていますよ。

アバリス
 ……分かった。ありがとう、陪審員殿。

カウンセル
 何故お前がジャッジを知っている? どこでその名を聞いた?

カウンセル
 法廷と繋がりのある音楽家など見たことも聞いたこともない。

カウンセル
 それに、お前の肩書は「メロディスト」であろう? 何故あのガーディアンはお前を「陪審員」と呼んだ?

メロディスト
 ……。

カウンセル
 お前は一体……

メロディスト
 何故アバリスがわたしをそう呼んだのか、わたしも分かりません。

メロディスト
 しかし、不思議と……違和感はありませんでした。

メロディスト
 おかしな話です。わたしはメロディストであって「陪審員」ではありません。

メロディスト
 「ジャッジ」や「ヒューゴ」というのも誰の事だか知りませんし。

メロディスト
 でも、その名前は……

メロディスト
 不意にわたしの頭に浮かんできて、そして懐かしいと感じる響きでした。

メロディスト
 どうして……?

カウンセル
 またしてもお前は私の話に割り込んだな。

カウンセル
 ……明らかに、お前は見た目以上の何かを秘めている。

カウンセル
 お前は我がゾーンに不意に現れ、調和と神聖なる使命の話を滔々と語り……

カウンセル
 そして今、法廷の長に比較的近しいことが明らかになった。

カウンセル
 実に複雑怪奇よ。

メロディスト
 ここでそれを考え続けているわけにもいきません。

メロディスト
 このゾーンには調和が訪れました。次の地へ向かわなければ。

カウンセル
 勿論だ。お前はその誉れ高き使命を胸に先へ進むのが道理。

カウンセル
 その間、私はやらなければならない重要事項に取り掛かろう。

メロディスト
 行きましょう、プレイヤー。

メロディスト
 ゾーン2が待っています。


バッター
 ……。


紫の部屋

 あの人は……


 彼女が戻ってきたの……?