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OFF派生のまとめとか洋ゲーの和訳とか

Encore (Demo1) ゾーン1:シャチハタ

Yunonin氏制作のOFF派生作品「Encore (Demo1)」の邦訳記事です。
ゲームのダウンロードはこちらから。
※プレイヤーの名前は「プレイヤー」に置き換えています。
※メインストーリーのみの翻訳です。実際にプレイしている際の補助として使うことを想定して作っています。メインストーリー以外の要素(NPCの会話、謎解きなど)は是非プレイして確かめてください。
※OFF非公式日本語版未プレイにつき個人訳準拠です。意訳・超訳・誤訳あり。
(前→ゾーン1:ダミエン、ペンテル
(次→ゾーン1:アルマ(※現デモ最終地点)

 

 

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☆シャチハタ
煙鉱山出口の商人
???
 アッハッハ、なかなか面白い演出だ。

???
 筋書きはそっくりなようでいて、一方でまるで違う。

メロディスト
 何の話ですか?

???
 俺が前に登場した時よりずいぶん状況が変わったなって話さ。

???
 なあ、プレイヤーさんよ。

???
 例えばこのゾーン。前は雨が降っててジメジメしてたが、今は雪が降ってて寒い。

???
 俺まで見た目が変わっちまった。
 見るだに震えちまう。

???
 世界の向こうにいる誰かさんは、この変わりようを見て自分のクレバーぶりを実感したことだろうよ。

メロディスト
 ……何を言っているのかさっぱり分かりませんが。

メロディスト
 あなたは誰ですか?

ザッカリー
 俺はザッカリー。ゲームには欠かせない昔ながらのアイテム商人。それだけだ。

ザッカリー
 お喋りはここらにしとこう。俺は延々と話を聞かなきゃいけないタイプの脇役じゃないんでね。

ザッカリー
 それにプレイヤーも死ぬほど退屈してるよりアクション要素を楽しみたいと思ってるだろうし。

ザッカリー
 さあ、懐具合を見せてくれ。

メロディスト
 ……はあ。


受付のエルセン
エルセン
 あれ……みんなどうやって煙鉱山を抜けて来るんだろう?
 あそこの灯りはひとつも点いてないのに……

メロディスト
 最近ここを通った者がいるのですか?

エルセン
 え……はい。でも……僕の疑問の答えにはなってません……

メロディスト
 その方は野球バットを持っていませんでしたか?

エルセン
 ええ、持ってました……

エルセン
 その人は……亡霊を倒しに来たと言ってました。

メロディスト
 彼はどこへ?
 どうしても居場所が知りたいのです。

エルセン
 この建物の中です……
 どうも……郵便局で何か起きてるらしくて。

メロディスト
 郵便局?

エルセン
 はい……

エルセン
 ここはシャチハタのプラスチック管理所で、ゾーン1の南側にあります。

エルセン
 僕たちの仕事は書類の作成です。そしてその書類を梱包し、紐でまとめて郵便局へ送ります。

エルセン
 郵便局で書類を郵送して、代わりにプラスチックの詰まった小包を受け取るんです。

エルセン
 ここには液状のプラスチックが大量にあって、それが湖や海を形成しています。
 固体のプラスチックもあって、これは様々な道具を作るのに使われます。

エルセン
 プラスチックは重要な元素、四大元素の中でもっとも大事なものです。

エルセン
 プラスチックが無かったら、世界には果てが無くなって、みんな止まることなくどこまでも歩いていってしまうでしょうから。

メロディスト
 ……あなた方は説明が好きですね。

メロディスト
 しかし要点はそこではありません。
 郵便局のある階を教えてください。

エルセン
 ああ……その、そこが問題で……

エルセン
 誰も郵便局のある階を覚えていないんです。

エルセン
 ただ、上の階にいる作業員の中に、同じ番号を繰り返し喋っている人がいます。

エルセン
 それが階の番号なんじゃないかと……

エルセン
 ……多分ですけど。

メロディスト
 分かりました。

メロディスト
 教えていただいてありがとうございます。


99999階(屋上)
カウンセル
 おや、これは重畳。震える足で輝かしくも愚かしき使命を掲げる指揮者様ではないか。

メロディスト
 あなたはここで何を?

カウンセル
 時おり散歩に出るのが私の楽しみなのだ。この世界が見せてくれる景色を眺めるのが趣味でね。

カウンセル
 このゾーンの寒冷な気候も、私の美しい毛皮にとっては心地良い。

カウンセル
 しかし、私がこの場所に唐突かつ予想外に登場したことは目下の重要事項ではなかろう。

カウンセル
 野球馬鹿のお仲間はどうした? ここに来るまでに顔は合わせたはずだ。

メロディスト
 屠殺場で、このゾーンのガーディアンの件で揉めて別れました。

カウンセル
 揉めた? 詳しく聞かせてくれ。興味深い重要事項はどんな些細なことでも飛ばしてもらいたくない。

メロディスト
 ガーディアンが作業員を攻撃していて、わたしが説得を試みましたが全く聞く耳を持ちませんでした。

メロディスト
 その後、ガーディアンはここへ来ました。

メロディスト
 バッターはその後を追いました。
 ガーディアンには悪意があり、打ち倒す必要があると言って。

メロディスト
 ですがわたしはそんな展開は望んでいません。

メロディスト
 問題解決のために暴力に頼るべきではないと、彼を説得しなければなりません。

カウンセル
 ふむ……そうだったか。

カウンセル
 なら、お前は過去の出来事をくどくどと話して時間を徒に浪費している。

カウンセル
 あの浄化者の偏屈な考え方を改められるとまだ信じているなら、もう一度奴と会え。

カウンセル
 お前たちは所詮どこまでも愚かな二人組よ。

カウンセル
 愚かで、そして高潔だ。

メロディスト
 ……どうも。

カウンセル
 おっと、然るべき時に言い損ねていたことがもうひとつ。

カウンセル
 この管理所内にある郵便局が、亡霊に侵略されている。

カウンセル
 作業員たちに死傷者が出ることのないよう、かの実体なき怪物どもが出現する階を急ぎ突き止めるがいい。

メロディスト
 階は分かっています。すぐ向かいます。

カウンセル
 なら直ちに行動に移ることもなく何を突っ立っている?

カウンセル
 数多の作業員たちがお前の預言の音色を求めているぞ。


10258階(郵便局)
※エレベーターを出る
メロディスト
 ……。

メロディスト
 このフロアには誰もいないようですが、油断は禁物です。

メロディスト
 バッターがどこかにいるはず。

メロディスト
 そしてアバリスも。

メロディスト
 ……調和の乱れを感じます。そろそろ行きましょう。

※階段の手前

 ……。

メロディスト
 どうも。わたしはメロディスト。

メロディスト
 この地を喰らう不協和の怪物を排除しに来ました。


 ……。

メロディスト
 何かあったのですか? 具合が悪そうですが。


 ……お願い……


 ……それ以上……近づかないで……

メロディスト
 ……?


 近付かないでって、言ったじゃないか……!


【Burnt戦】


【戦闘終了後】

 求めてた明日が、きっと……

メロディスト
 今のは、何と奇妙な……

※上の階に上がる
メロディスト
 そこの方。

メロディスト
 大丈夫ですか? 怖がる必要はありません、あなたを傷つけたりしませんから。


 ……どうして……どうして、怒るの……?


 ……何も悪いことなんてしてない……
 お願い……やめて……

メロディスト
 ……。


 やめてってば……!


【Burnt戦】


【戦闘終了後】

 この静けさ……素敵……

メロディスト
 ここの人々に一体何が?


???階(監督官のオフィス)
バッター
 心脆き哀れな者よ。お前がこのゾーンを穢す亡霊の主だな。

バッター
 お前は打ち倒されねばならない。

アバリス
 アタシがそんなバカをやると考えるなんてどういう了見だい、このクサレ脳ミソが!

アバリス
 そんなくだらない話をアタシが黙って聞くとでも?!

バッター
 浄化開始……

メロディスト
 何をしているのです?

アバリス
 またアンタかい!

アバリス
 当然アンタも出てくると思ったよ。

アバリス
 これ以上クソみたいな状況にはなるまいと思ってた矢先にねえ。

アバリス
 アンタら二人とも……今すぐ失せな!!

メロディスト
 住人たちはあなたを見ると恐怖ですくみ上がる。ガーディアンの役目は住人たちを守ることであって、怖がらせることではないはずです。

メロディスト
 あなたがゾーンの管理の仕方を改めるまでここを去る気はありません。

アバリス
 相変わらず馬鹿な返事を。

アバリス
 アタシはこのゾーンに生涯を捧げてきたんだよ! やり方に指図する権利はアンタには無いね!

アバリス
 二人とも最後のチャンスをやるから感謝しな。

アバリス
 よく聞け、馬鹿ども。

アバリス
 さっさとここから出てけ。

アバリス
 このゾーンのやり方に口を挟むんじゃないよ。

アバリス
 それとあのクソ亡霊どもを連れて帰れ。

アバリス
 アンタらが一枚噛んでるのは知ってるんだ。

バッター
 狂える悪魔の子よ。私の目的が伝わっていなかったようだ。

アバリス
 何口答えしてんだい?!

アバリス
 チッ。アタシはこんなことしてる場合じゃないんだよ。

アバリス
 次また会ったら……
 その時は容赦なくシメてやる。

バッター
 ふん。臆病者がまた逃げたか。

バッター
 お前のお蔭でな。

バッター
 お前が現れなければ、今ごろ私の仕事は終わっていた。

メロディスト
 彼女が逃げたのはわたしのせいではありません。

メロディスト
 それに、あなたはあのガーディアンを殺そうとしている。

メロディスト
 そんな歪んだ野望を野放しにはできません。より良い方法を取りうる場合なら尚更です。

バッター
 理解していないらしいな。

バッター
 お前は私と同じように神聖なる使命を負っていると言いながら、その最初の一歩すら踏み出せていない。

バッター
 ガーディアンと対峙することを避けていても問題は解決しない。それはお前の使命に真っ向から反するものだ。

メロディスト
 どういうことですか?

バッター
 このゾーンのガーディアンは穢れている。奴が無能だったばかりにこの地は亡霊に侵食された。

バッター
 奴を改心させようとしても無駄だ。何も変わりはしない。

バッター
 それに、奴はガーディアンとしての責務を果たしていない。

バッター
 家畜小屋の外で奴の非道な行為を見ただろう。

バッター
 あのような壊れた魂に赦しが与えられるのは天国のみだ。

メロディスト
 ……。

バッター
 だが、それでもまだお前が自らの愚かさから目を背けるつもりなら……

バッター
 私の邪魔をするな。

メロディスト
 彼はいったい何がしたかったのでしょう?

メロディスト
 納得できない話ではありましたが、考えさせられた部分もあります……

メロディスト
 確かに、アバリスはもはや説得が通じる状態ではありません。交渉は今の選択肢の中には無いようです。

メロディスト
 それだけでなく、彼女の暴政によってこのゾーンは不浄の手中に落ちようとしている。

メロディスト
 他のガーディアンたちもいったいどのような苦悩に苛まれていることやら。

メロディスト
 ……もう、罪を贖うというレベルの話ではなくなったようです。

メロディスト
 ……。

メロディスト
 プレイヤー、わたしがすべきことは理解しました。

メロディスト
 しかし、道を照らす導きの光たるあなたの判断に任せます。それがどのようなものでも。

 トラムがアルマに停まるようになった。


オフィスの隣の部屋
※入口手前のメモ
メロディスト
 破れたメモがあります。

メロディスト
 こう書かれているようです。


 亡霊が次から次へと湧いてくる。あの害虫どもを抑え込んでおくのがどんどん難しくなっている。


 日を追うごとにこの役職が重たくなっていく。

メロディスト
 これ以降は走り書きのようになっています。

メロディスト
 しかし、最後にこう書かれています。


 この役を引き受けたのはとんでもない間違いだったのかもしれない……

※奥のメモ
メロディスト
 許可証のようなものがあります。

メロディスト
 取りますか? 【→Yes】

 許可証を手に入れた。


99999階(屋上)
(※訳注:ここは必須ではないが、ここでカウンセルと話すとこの後の展開が一部変わる。)
カウンセル
 おや? 預言の楽音の名手よ、今度は何を探している?

メロディスト
 このゾーンを元に戻すことは不可能のようです。わたしはアバリスと戦わなくてはなりません。

カウンセル
 ちょっと待て、道化の演者よ。その存外に不吉な物言いはいただけない。

メロディスト
 このゾーンが亡霊に侵略されている原因はアバリスです。

カウンセル
 ……この一大事に自分が何を言っているのか分かっているのか?

カウンセル
 お前があの殊勝な考えを改めるとは、何があったのだ?

メロディスト
 アバリスにわたしの言葉は届きません。ここまで来たら、救済のための最善策は戦うことです。

カウンセル
 法廷の遣いの者でもあるまいに、そんな訳の分からない野蛮な行為は必要なかろう。

メロディスト
 ……え?

カウンセル
 無論、お前のさほど出来の良くない貧弱な海綿状の脳では、私のこの洗練された……

メロディスト
 カウンセル、何を言っているのかは分かりませんが。

メロディスト
 手伝う気がないことは確かなようですね。

カウンセル
 私の話に割り込んだ上に背を向けるとはな。

メロディスト
 他に選択肢はありませんので。

カウンセル
 お前は悲しいほど不正確なばかりでなく、自分の神聖なる使命からも逸れようとしている。

メロディスト
 ガーディアンを倒すことで、この壊れた地に調和を取り戻せるなら……

メロディスト
 わたしは先に進むしかありません。

カウンセル
 このゾーンを純粋なる無へ還してどうする気だ?

カウンセル
 言っておくが、ガーディアンの排斥はゾーンの死と同義なのだぞ。

カウンセル
 アバリスを始末したところでお前が求める調和は取り戻せまい。

メロディスト
 ……。

カウンセル
 しかし、独裁者たるアバリスがお前の訴えに耳を貸す気がないとすると……

カウンセル
 ひょっとすると、私のような同胞のガーディアンには耳を貸すやもしれないな。

メロディスト
 仲間に加わっていただけるのですか?

カウンセル
 お前もプレイヤーも間違った推測はしてくれるなよ。

カウンセル
 案内人、ならびに陪審員の代表者として、責務を果たしたいだけだ。

カウンセル
 アバリスを正しく改心させることができた暁には、我々は幸いにも各々の道に適切に分かれることになる。

カウンセル
 すなわち、その先の戦いは自分の力で対処できるよう備えておけということだ。

 カウンセルが仲間に加わった!