四の五の

OFF派生のまとめとか洋ゲーの和訳とか

Sincere Deceit 【青編】居住エリア~市街

JimJam氏制作のOFF派生作品「Sincere Deceit」の邦訳記事です。
ゲームのダウンロードはこちらから。
※プレイヤーの名前は「プレイヤー」に置き換えています。
※メインストーリーのみの翻訳です。実際にプレイしている際の補助として使うことを想定して作っています。メインストーリー以外の要素(NPCの会話、謎解きなど)は是非プレイして確かめてください。
※OFF非公式日本語版未プレイにつき個人訳準拠です。意訳・超訳・誤訳あり。
(前→【青編】ゾーン1~市街
(次→【青編】ゾーン2~市街

 


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●市街南部・居住エリア(Residential District)書籍・メモ

☆広場・詰所
エルセン
 君は? ここに何しに来た?

バッター
 私はバッター。この地に巣食う穢れた亡霊を浄化するために来た。

エルセン
 亡霊を? なら、俺たちの助けになるかもしれないな。

エルセン
 アパートで大規模な亡霊の侵略が発生している。
 化け物どもはそのアパートを自分たちの拠点とした。

エルセン
 そこから亡霊の大群を送り込み、我々を嬲り殺している。おぞましい話だろう。

バッター
 そのアパートへはどうやって?

エルセン
 問題はそこだ。今は道が肉の海に侵食されていてアパートまで行けなくなってしまっている。

エルセン
 東の駐屯所で我々の部隊が何かやっているそうなんだ。

エルセン
 駐屯所へ行って、何か良い成果が出ていないか確認してみるといい。

バッター
 分かった。

エルセン
 幸運を。きっとそれが必要になるだろう。


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☆東部・駐屯所

入口
エルセン
 ぼ、ぼ、亡霊が襲ってきた! 逃げて! 皆殺しにされる前に逃げて!!!

バーント
 オマエハ……逃ガサナイ!!!

バーント
 覚悟シロ……死ネ!!!


【Rebellious Burnt戦】


【戦闘終了後】
バーント
 勝チ目ハ……ナイ……


3階・合言葉(REDEMPTION)を答えた先の部屋
エルセン1
 逃げられると思うな、化け物め! 追い詰めたぞ!

エルセン1
 近づくな!
 何をしてくるか分からん!

エルセン1
 な、なんだ……?

エルセン2
 様子が変だ。撤退しよう!

エルセン3
 何やってる?!
 かっ、彼女を殺すなんて!

バーント
 生カシテ……返サナイ!

エルセン3
 畜生!
 俺まで黙ってやられるつもりはない!

バッター
 狂える悪魔の子よ。お前の恐怖の支配はここで終わる。


【Hooded Spectre&Rebellious Burnt戦】


【戦闘終了後】
バーント
 勝テルト……思ウノカ?
 バカナ……ヤツダ!

バーント
 マスターニ……八ツ裂キニサレルガイイ!

バーント
 アパートニ来イ……ソノ覚悟ガアレバナ……


廊下に戻ったところにいるエルセン
エルセン
 なんてこった……大変なことになった。

エルセン
 なあ……あの部屋にいた化け物を退治してくれたのか?

エルセン
 あんた、誰なんだ?

バッター
 バッターだ。亡霊は始末した。

エルセン
 本当か?! そいつは朗報だ! これでリスポーン装置を再起動できる!

バッター
 リスポーン装置?

エルセン
 ああ、このエリアのペダロリスポーン地点を稼働させてる装置だよ。

エルセン
 ちょっと前に、南のアパートに行くために作ったものだ。けど最近は亡霊が次から次へと襲ってくるもんでね。

エルセン
 あの亡霊が死んだなら、もう再起動しても大丈夫だろう!

エルセン
 2階に行ってくれ。そこにナンバーパッドつきの施錠されたドアがある。その部屋に、デカいリスポーン装置がある。

エルセン
 ああ、入るにはパスコードが必要だぞ。65238だ。

エルセン
 俺はいったん広場に戻るよ。この建物に亡霊がいないことを確かめないと。


2階・パスコード(65238)を入力した先の部屋
エルセン
 ち、近づくな化け物! 装置を壊されてたまるか!

エルセン
 あれ……あいつらじゃない?

バッター
 私はバッター。この建物の亡霊なら始末した。

エルセン
 えぇっ! それはいいことを聞いたよ!
 本当にありがとう!

エルセン
 つまり、計画再開ってことかな。
 ちょうどリスポーン装置を再起動する準備ができたところなんだ。

エルセン
 最後の仕上げに入ろうとしたところで襲われちゃって。
 状況が落ち着くまでこの部屋にいろって命令されてたんだよ。

エルセン
 建物が鎮圧されたなら、装置を起動できる!
 君がそれをやる栄誉にあずかるべきだ。

エルセン
 さ、ボタンを押して。
 7531と入力すれば起動するからね。僕はここで待ってるよ。

※装置に7531を入力

 パスワードを認証しました。


 ペダロがリスポーンするようになりました。

エルセン
 よくやった! これでいい!
 いくつかのペダロリスポーン地点が作動するようになったはずだ!

エルセン
 さて、全部ちゃんと動いたし、僕は広場に戻ろうかな。

エルセン
 助けてくれてありがとう! あっちで会おう!


駐屯所の外

 お前が……バッターか?

バッター
 そうだ。


 そうか、なら……


 マスターの名において、お前を八つ裂きにしてくれる!


【Icarus戦】


【戦闘終了後】

 我らは名誉ある死を迎える。最後にはあのお方がお前を打ち滅ぼすのだから。


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☆広場・詰所

エルセン
 戻ったか。何か分かったことは?

バッター
 駐屯所は亡霊に侵略されていた。私が始末した。

エルセン
 いやはや! だが亡霊を始末してくれたのはありがたい。死んだ亡霊だけが良い亡霊だ。

エルセン
 我々の仲間が調査していたものは見つかったか?

バッター
 ああ。

エルセン
 なら……アパートへ行けるようになったのか?

バッター
 ああ。

エルセン
 素晴らしい! よし、他の仲間たちにも知らせてくる。君もこれで南側の地区に行けるはずだ。

エルセン
 ただ、君の場合は隊長から許可を得る必要があるかもしれないな。隊長も南にいる。

バッター
 分かった。


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☆南部・隊長の駐屯所

エルセン
 亡霊だ! かかれ!!!

ヴァンニ
 待て!!!


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☆夢の中

入口

 ずいぶんおかしな話だねえ、頭の中に猫を飼ってるなんて。


 とはいえ、不思議の国にはチェシャ猫がつきものだ。


 キミがこの場所を不思議の国と見るか、キミみたいな人にこそお似合いの悪夢と見るか、拝見させてもらおうか。


 さあ急げ。時計の針が止まっていても時間はどんどん進んでいく。その曲がりくねった腕から逃げられるかな。


通路

 お前は正しいことをしたか?

【→Yesの場合】

 正義の影に隠れているがいい。いずれ呑み込まれる。

【→Noの場合】

 自分の行いに確信が持てないのか? 哀れな奴だ。



 出口はあると思うか?

【→Yesの場合】

 その出口の先に待つものは自我と精神の死のみだ。

【→Noの場合】

 ならばここで永遠の眠りに就くことになる。


6つのブロックがある部屋

 マネキンにご用心。
 彼らは恐ろしいほど弁が立つ。その口が語るのは嘘とペテン。


 あるいはその嘘は、示し方が間違っているだけの真実なのかもしれないね。


 急げ、友よ。
 チクタク。チクタク。


通路

 お前はここで永遠に彷徨い続ける。誰もお前を見つけられない。



 いつまでも逃げてはいられない。
 彼がお前を見つけるだろう。
 いつまでも逃げてはいられない。
 彼がお前を見つけるだろう。


3色のドアの前

 色の違う3つのドア。
 ボクは赤が大好きだけど、選択はキミにお任せ。


 忘れないで、この選択はこの場限りのものだけど、旅路の先で同じような状況に出くわすかもしれない。


 これは、この先起こる出来事のお試し版みたいなものだ。その時が来たらなにをすべきか、キミは分かっていると信じているよ。


 ああところで、色のある道を進むにあたり、キミにアドバイスがある。


 西側の壁は話を聞いてもらうのが好きだ。近寄って、耳を澄ませてみて。


 自分の頭からナゾナゾを出されて困ってるだろうね、プレイヤー。
 アハハハ。


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☆青のドア

燭台のある部屋の、ハートの書かれた壁の西にある隠し部屋

 キミの行動をボクが知らないと思った? どうしてキミはこの道を選んだの?


 彼が清浄な人だと思うの? キミにハッピーエンドをもたらす正しい存在だと? 大きな悪い狼からキミを守ってくれる存在だと?

【→Yesの場合】

 バカだねえ。この世界にハッピーエンドなんてものはもはや存在しない。


 どうやってキミを守るっていうんだい……


 お前はもう狼の胃の中にいるというのに?!

【→Noの場合】

 ならどうして邪魔するの? どうしてバカげた選択をしてボクたちの時間を無駄にするの?


 我々にすべてを喰い尽くさせろ、それでこの世界を終わらせられる!


塔の頂上

 君は主人にして救世主の前に立っている。私は君を導く光。しかし、君の中には躊躇いが見える。


 唯一にして真の神になぜ疑いの目を向ける?


 戒めを示さなくてはならない。君の信仰が激しく燃え盛っていることを証明するための犠牲を払ってもらおう。


 この試練を受けよ。


【???戦】


【戦闘終了後】
※勝利した場合

 君の中の光がまばゆく輝いている。君の信仰の強さを見せてもらった。


 合格だ、君はこの先に待ち受ける試練に臨む用意ができている。


 行け、我が子よ。私の名を軽々しく口にする者どもを打ち倒せ。我らの手でこの世界を浄化しよう。

※敗北した場合

 この地を覆う闇の勢力を押し戻すための信念も力も、君には欠けている。


 今日は失敗したが、いつか君が正しい道に戻ってくると信じている。


 君の信仰を聖なる武器として振るい、蛇の頭を落とせ。


 この世界を解放するのだ。そうすることでのみ、この地は浄化される。


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☆南部・隊長の駐屯所

ヴァンニ
 ……。

エルセン
 彼は大丈夫でしょうか?
 かなりガツンとやられていましたが。

ヴァンニ
 大丈夫だと信じたい。身体の方はなんともないからな。

エルセン
 しかし、彼はどうしてここに来たんですかねえ。あの亡霊と何か関係があるんでしょうか?

ヴァンニ
 分からん。彼は東の駐屯地の鎮圧に手を貸したらしい。何故だ?

ヴァンニ
 何を望んでいる?

エルセン
 我々の役に立つかもしれません。

ヴァンニ
 だといいがな。いずれにしろ、準備は整った。ペダロのリスポーン装置は稼働している。

ヴァンニ
 いつでもあのアパートを攻撃できる。全て予定通りだ。

ヴァンニ
 ……。

ヴァンニ
 おや……彼が目を覚ますようだぞ。

ヴァンニ
 やっと意識が戻ったな。良かった。

ヴァンニ
 部下の軽率な行動をお詫びする。どうか彼らを許してやってほしい。

ヴァンニ
 しかし、君があのドアから入ってきた理由が俺にはまだ分からない。教えてくれ、俺たちに何か用があったのか?

バッター
 アパートを亡霊どもの手から解放しに来た。

エルセン
 何だって? 一人であの亡霊を倒せると思ってるのか? 正気か?

ヴァンニ
 性急に決めつけるな。あの忌々しい化け物どもの討伐に協力する意思がある者はみな仲間だ。

ヴァンニ
 友よ。君の名前は?

バッター
 バッターだ。我が使命はこの世界を浄化すること。その手始めに、アパートに巣食う穢れを浄化する。

ヴァンニ
 ほう……その使命は一人でやっているのか?

バッター
 いや、プレイヤーに導かれている。見ることも声を聞くこともできないが、すべての出来事を知っている。

エルセン
 ……つまり、脳内の声に導かれてるってことか?

ヴァンニ
 声だろうがなんだろうが、君をここへ連れてきたのは良い判断だ。君の協力は我々にとって役に立つ。部下の話では、君がアパートへの進路を開いてくれたそうだな。

ヴァンニ
 感謝してもしきれない。君が起動してくれたペダロはきっと重宝するだろう。

ヴァンニ
 君たちの準備が整ったらアパートに来てくれ。ともに力を合わせて奴らの攻撃を食い止めよう。

ヴァンニ
 詳しい話はその時に。


※再びベッドで寝て少し待つ

エルセン1
 ここなら喋ってても平気だろ。

エルセン2
 けどあっちの男はどうする?

エルセン1
 ……まだ気を失ってるよ。大丈夫だ。

エルセン1
 しかし……俺たちここで何してんだろうな? 隊長は俺たちを死なせに行ってるだけだ。

エルセン1
 亡霊2、3匹さえ片づけられないのに、どうやってこのゾーンの状況を改善するっていうんだよ?

エルセン2
 ぼ、僕は……分からない。こういう話はしないほうがいいよ。

エルセン2
 隊長に見つかったら……

エルセン1
 隊長がなんだ! あいつも誰かから命令を受けてるからって、こんなことが認められるはずがない!

エルセン1
 俺たちはあのイカレ野郎が誰なのかも知らないんだぞ。あいつも他のリーダーみたいに気が狂ってる可能性だってあるだろ!

エルセン2
 こ……この話はやめたほうがいいってば。

エルセン2
 あの人が誰であれ、彼はこの状況を変えたいと思ってるんだよ。

エルセン1
 それが得策じゃなかったら? 俺には分からないんだ。ガーディアン殺しが俺たちのやるべきことだとは思えない。

エルセン2
 それが正しいと信じるしかないよ。

エルセン2
 さ、僕たちがいないことに気づかれる前に駐屯地に戻らないと。

エルセン1
 ああ……そうだな。


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☆最南部・アパート

A棟エントランス
ヴァンニ
 無事にここまで来られたようで何よりだ。重要な任務のことを話しておきたい。

ヴァンニ
 報告によれば、この上の階は亡霊に占拠されているそうだ。奴らは最上階から来ているらしい。

ヴァンニ
 奇妙な風と呻り声が聞こえるという報告がある。この騒動の元凶が発しているものだろう。

ヴァンニ
 既に部下を送って当該エリアを偵察させている。彼らの後を追いたいなら階段を使え。

ヴァンニ
 君たちの幸運を祈る。
 ともに力を合わせれば、この騒動を鎮圧して人々を救えるはずだ。


B棟5階の北の部屋で、東側の壁を調べる
バッター
 ここから隣の部屋の声が聞こえる。

【→Lean in to listen(耳を近づけて聞く)】

 おーやおや。抜け殻クンじゃないか。どうした、あの島にいるのが寂しくなったのか? 人を集めてるって話を聞いた気がしたんだがな。


 まるでそいつが悪いことみたいに言うじゃねェか。あんたもやってみろよ。あんたが最近何食ってんのかは知らねェが、生き物のほうがずっと美味いぜ。まだ食事はしてんだろ?


 友よ。オレの狩りの方法を聞くために来たわけじゃないだろう。何の用だ?


 おれの用は分かってるはずだ。


 本気か? お前まだあの話を引きずるのか? 自分が食物連鎖のどの位置にいるか忘れてるらしい。


 道理でお前の子分どもがオレの領土をちょこまかしてたわけだ。汚い仕事は他のヤツに押しつける。親も親なら子も子だぜ!


 おぉ、刺しやがったな? ありがとよ。その鼻っ柱一回へし折ってやらねえとな、蛇野郎め。


 話がそれだけならオレはもう行くぜ。今晩は星が一番明るい日なんだ。お前のせいでずいぶん時間を食っちまった。


 骨のねえ手下どもじゃなくてお前のツラを見せられるようになったらまた来な。しなびた腐りかけの皮より活きのいい肉を切り刻むほうがずっと愉快だ。


 ふん、忠告されなかったとは言わせねェぜ。


A棟屋上
エルセン
 あなたも星を見に来たんですか?

エルセン
 自分がすごくちっぽけに感じますね。そう思いません?

エルセン
 時々、あらゆることから逃げ出したくてここへ来るんです。

エルセン
 ここには亡霊はいません。ストレスも、悩みも。あるのは広い空と星だけです。

エルセン
 お兄さん……あの遥かな光の向こうには何があるんだろうって考えたことありませんか?

エルセン
 綺麗な場所があると聞いたことがあります。そこにいる人々はこの世の恐怖や重圧とは無縁なんだそうです。

エルセン
 そんな場所あるんでしょうかね? あるといいんですが。

エルセン
 ……僕は疲れました。ずっと前から。あなたに全部話したら気分が羽みたいに軽くなりました。

エルセン
 たぶん、これでさよならできます。

エルセン
 お喋りに付き合ってくれてありがとうございました、お兄さん。

エルセン
 どうでもいいと思っていたかもしれませんが、聞くだけでも大変だったでしょう。これでなんの憂いもなく逝けます。

エルセン
 だから……ありがとう。
 さようなら。


B棟屋上
鳥 
 あの男はどうして我々のように空を飛べると思ったんだ? あいつの羽には自分の重みに耐えられるほどの強さは無かったというのに。


 だがお前の翼はなかなかのものだな。お前も飛ぶ気か? 太陽には近づきすぎるなよ。


 お前が燃え尽きるところを見るのは忍びない。気をつけろ。


B棟8階
ヴァンニ
 亡霊を率いていたのはお前だな。

ヴァンニ
 どうした? お前に引導を渡す者に顔を見せてはくれないのか?

マラキ
 引導? 本気でオレを殺れるとでも?

マラキ
 青二才が……

マラキ
 お前ごときがガーディアンたるオレに勝てるわけがない!

ヴァンニ
 構えろ! 俺たちならやれるぞ!

マラキ
 ククク……
 どうだかな!

ヴァンニ
 俺たちはお前を倒す! どれだけ亡霊を送り込まれようともな!

ヴァンニ
 総員! かかれ!!!

ヴァンニ
 分かったか? お前の恐怖の支配もここで終わりだ!

マラキ
 アハハハ……
 亡霊どもを食い止めるその姿、なんとも可愛らしいこった。

マラキ
 この後のことを思うと哀れに思えてきたぜ。

マラキ
 残念だったな……
 逃げられるうちに逃げておけばよかったのによ!!!

ヴァンニ
 な、なんだと? どうやって……

マラキ
 お前こそ分かったか、反逆者クン。勝ち目はないんだ。

マラキ
 最後のチャンスをやろう、まだ間に合ううちに逃げるんだな。

マラキ
 イヤだと言うならオレが八つ裂きにしてやる。そこの哀れな戦争の犬どもと同じように!

ヴァンニ
 こ……このことは忘れんぞ!!!

ヴァンニ
 いつからそこに?! みんなが殺されるのを何で止めてくれなかったんだ?!

バッター
 私の目的はこのエリアのガーディアンを浄化すること。

バッター
 考え無しにお前についてきた者を守るのは私の役目ではない。

ヴァンニ
 よくそんなことが言えるな?! 俺たちはこの化け物からこの地を救おうとしてるんだぞ! 俺たちはそのために生きてるんだ!

バッター
 だからどうした。奴に勝てないなら下がっていろ。邪魔だ。

マラキ
 アッハッハ!
 お前の奇妙なお仲間はなかなか鋭いじゃないか!

マラキ
 さあ行け。
 生き延びて明日を迎えろ。オレたちがお前の命の灯を永遠に消し去る前に。

ヴァンニ
 ……。

マラキ
 お前は逃げないのか? オレの力を見てなお勝てると思ってやしないだろう。

バッター
 エリアを統べるガーディアンよ、覚悟はいいか。

マラキ
 フフフ……
 そうかい。お前がそれをお望みなら、八つ裂きにされる覚悟を決めな!

マラキ
 居住エリアのガーディアンたるこのマラキに勝てるわけないんだからな!


【Malachi戦】


【戦闘終了後】
マラキ
 ほぉ……こりゃ予想外だったぜ。

マラキ
 ヘッ……オレを倒したところで、いずれ他の誰かがこの座を継ぐ。

マラキ
 お前の旅は無駄だってこった。
 オレたち全員を相手にして勝ち目なんかあるかよ……

バッター
 お前の負けだ、マラキ。
 このエリアはお前の支配から解放された。

マラキ
 フフフ……
 馬鹿なヤツ……

マラキ
 しかし、ある意味じゃ……オレたちみんな、あいつを信じる運命にあった。

マラキ
 少なくとも、最期にいい景色が見られたぜ……今晩は星が綺麗だ。

マラキ
 幸運を祈るぜ、バッター。
 そいつが必要になるだろうよ。


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 あの日が来るまで、お前の力と決意は鋼のようだった。お前は寄生者の下僕と刃を交え、呪われし者に精神を蝕まれた。


 かの者と同じように、怒りがお前の判断を鈍らせた。歴史は繰り返す。


 二度と同じようにはさせない。



 プレイヤー、ゾーン2が待っている。
 そこへ行けば、次のエリアを開く術が見つかるだろう。


 急ぐんだ。時は金なりだよ。


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☆マラキ撃破後の居住エリア

追憶その1(最南部・アパートA棟屋上)
マラキ
 今夜は空が綺麗だな。


 そうだな、マラキ。

マラキ
 ……。

マラキ
 ここが全部呑み込まれるまで、あとどのくらいかな?


 それは……なんとも言えない。奴らはもう止まる気配がない。あの御方はこのゾーンを死人で埋め尽くすおつもりらしい。

マラキ
 そっか。ならもう時間はないな……


 だからこそまだお前の力が必要なんだ。お前がもう戦いたくないと思っていることは知っている。だが……

マラキ
 分かってる。頑張るよ。

マラキ
 ただし約束してくれ。オレたちみんなで生き延びるって。

マラキ
 また誰かがあの怪物どもに殺されるなんて考えたくもない……

マラキ
 それじゃ、例の部屋で会おう。
 一緒にアイツらを止めるんだ。

マラキ
 エイブラム……ありがとな、会いに来てくれて。オレたちのことまだ気にしてくれてるって分かって嬉しかった。

マラキ
 全部終わったら、またゾーン1を見に行きたいな。

エイブラム
 ……また行く機会はあるさ。私たちみんなに。

マラキ
 ああ。


追憶その2(東部・駐屯所屋上)

マラキ
 エリアにまたアイツらが現れた。あの怪物どものせいで住人が大勢命を落としてる!

エイブラム
 分かっている。もうじき突破口が開く。私とガイウスにもう少し時間をくれ、きっと解決方法を見つけられるはずだ。

マラキ
 鳥がアイツらを引き連れてるところを見たんだ。あれを倒せばアイツらも逃げるかな?

マラキ
 オレがやれば、それが最終的には助けになるかな?
 他のエリアも苦しんでる。オレたちみんな、この状況を食い止めるのに精いっぱいだ。

エイブラム
 奴らが女王以外の者についていくものなのかは分からないが、やってみる価値はある。頼む、マラキ。今お前を失うわけにはいかない。我々には戦える者が必要なんだ。

マラキ
 ……分かった。オレがなんとかしてあの鳥のグールを倒す。そしてその首を剥製にしてやる、もうバカにされるつもりはないってことをアイツらに知らしめてやるために!

マラキ
 ジェイドンや他のみんなにしたことの報いを受けさせてやる!


追憶その3(最南部・アパートB棟2階)

マラキ
 何か……変だ。感じる……

マラキ
 アァァ……これが、頭の中で何かが蠢いてるみたいな感覚ってやつか……

マラキ
 分かってるさ、エイブラム……こんなことになるとは思ってなかったんだろ……だよな……?

マラキ
 声が聞こえる……鳥だ。
 外にいる。頭の中にも……
 そうだ、ここに集めよう。

マラキ
 見せてやろう……臆病者の害虫どもに、本当の支配者が誰かってことを……

マラキ
 お前とあののせいでこんなことになったんだ。
 今に殺してやるからな。

マラキ
 ああ、神さま、違うんです……これはオレじゃない。本当です、オレじゃないんです! オレまでこんな風にさせないで!

マラキ
 お願いだ……この声を止めて……ヤツらを追い出して……オレまで化け物になるのは嫌だ……


最南部・アパートB棟8階 Supreme Aerialがある部屋の西

 マラキ様は逝ってしまわれた。他の鳥たちは去ったが、私はここに留まろう。


 みな世界の終わりを恐れている。だが、己の役目から逃れることなどできはしない。私はそれで一向に構わない。太陽が消えるその時まで待ち続けよう。


 すべて終わったら、後の世でマラキ様とヤフェト様にお会いできるかもしれないな。


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●市街(The City)

☆教会
教会内東部・デリラの部屋
デリラ
 話は聞いたわ。居住エリアのガーディアンを倒したんですって? お父さまが知ったらきっと喜ぶわ。

デリラ
 ……何か訊きたそうな顔ね。

【→Malachi?(マラキとは?)】
デリラ
 人々にそう聞いたら、とっても優しい人だったって答えるでしょうね。間違いではないわ。ある時期までは本当に情け深いリーダーだったんですもの。

デリラ
 その後はどんどん躁病みたいになって、最後は引きこもっちゃったんだけどね。

デリラ
 何があったのかは誰も知らない。まあ、鋭い人にはバレバレでしょうけど……

【→The Winged Scourge?(「翼ある厄災」とは?)】
デリラ
 何のことはない、グールのリーダーのことよ。でもかなり手強かったわ。鳥類のグールは寄生する能力を持っているからたまにすごく強力なの。

デリラ
 油断しているとあっという間に力を奪われるわよ。

【→Next Zone?(次のゾーンは?)】
デリラ
 ゾーン2には伝説の不死鳥・ヤフェトがいるわ。今日は鳥退治の日みたいね!

デリラ
 もちろん、たとえ不死鳥でもその聖なるバットの力には敵いはしないでしょうね。


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☆市街の演台

ルゴシ
 噂は聞いた。本当か? 戦士マラキが死んだのか?

ルゴシ
 もし本当ならお前を称えよう、友よ。お前はあの卑劣なるグール、『翼ある厄災』も成しえなかったことを成したのだ。

ルゴシ
 無念だ……マラキはかつてはその慈悲深き心で知られていた男。あのような状態で生き永らえることを彼が望んでいたとは思えない。

ルゴシ
 うむ、実際、これで良かったのだ。ガーディアンはみな、かつてエイブラム卿の寵愛を受けていた。その末路は悲劇的なものであったが。

ルゴシ
 しかし彼らも後の世では平穏を得られるかもしれないな。彼の苦しみを終わらせてくれたことを感謝するぞ、浄化者よ。主もお喜びだ。


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☆南側・ザッカリーの店のジェスカ

【→Who was Malachi?(マラキとは誰だったのか?)】
ジェスカ
 グールに取り憑かれた愚か者だ。そういう者はこの世界では彼だけに留まらない。ゾーン2の猫は君も知っていると思うが……その他にもいる。

ジェスカ
 マラキは葬り去られるべきだったのだよ。時が満ちて彼が己の狂気に呑まれていたなら、いかなる怪物に成っていたか知れたものではない。

【→Explain the next zone(次のゾーンのこと)】
ジェスカ
 ゾーン2のことは君もよく知っているだろう。かつては安息の地であったが、ご存知の通り今は違う。

ジェスカ
 ところで、ジャッジに会ったらよろしく伝えておいてくれ。彼とは久しく会っていない。