四の五の

OFF派生のまとめとか洋ゲーの和訳とか

DOLL (English ver.) 忘れられたゾーンその3:図書館エリア・ゾーン1風エリア

Team : Ingyeo制作のOFF派生作品「DOLL (English ver.)」の邦訳記事です。
ゲームのダウンロードはこちらから。
※性別は男性を選択、プレイヤーの名前は「プレイヤー」に置き換えています。
※メインストーリーのみの翻訳です。実際にプレイしている際の補助として使うことを想定して作っています。メインストーリー以外の要素(NPCの会話、謎解きなど)は是非プレイして確かめてください。
※OFF非公式日本語版未プレイにつき個人訳準拠です。意訳・超訳・誤訳あり。
※Lovely Batterの「♡」は、日本語訳において自然に挿入することが難しかったため省略しています。
(前→忘れられたゾーンその2:ゾーン3風エリア
(次→忘れられたゾーンその4(終):バトラーエンド編ラブエンド編

 

 

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☆図書館
※入口
バトラー
 ここは図書館ですね。

バトラー
 ……俺は少しやることがあります。
 また後ほど。

ドミニク
 ……どこへ行く?

バトラー
 個人的な話です。ご配慮を。

ドミニク
 ……しかし……

ラブ
 いいよ! ラブ、プレイヤーとドミニといっしょにまってるね!

バトラー
 ここに突っ立っているよりは、何かした方がよろしいかと……
 どうせプレイヤーはじっとしていないでしょうが……

【→How mean.(ひどい)】
ドミニク
 ……分かった。後で会おう。

  バトラーが仲間から抜けた。


※図書館1階
ドミニク
 ……誰か居るのか?

ラブ
 はいって……いいのかな……?

ドミニク
 ……多分な。ドアは開いていたし。上の階に誰か居るかもしれない。


※図書館2階
左下の本棚
 『どうしてこんなことするの?』
 『どうしてわたしについてくるの?』
 わたしはなみだをうかべてたずねました。
 でもめのまえにいるクロウサギさんはこたえません。

 『どうしてこんなことするの?』
 『どうしてわたしについてくるの?』


※図書館5階
左上の本棚
 チョコチップクッキーの材料:
 チョコレートチップ 100グラム
 ブラウンシュガーバター(室温で溶かしたもの) 80グラム
 ココアパウダー 20グラム
 薄力粉 150グラム
 ベーキングパウダー 2グラム
 卵(50グラム) 1個
 塩


※図書館頂上
ドミニク
 ああ、誰か居た。

ラブ
 だあれ……?

エルセン
 ……どうしてこんなところに人がいるんですか?

ドミニク
 ……それを聞きたいのは僕の方だ。
 何故ここには誰も居ない……?
 『離席中』のメモしかなかったぞ。

エルセン
 ……ほ……他の人たちは……
 みんな消えました……

ラブ
 ……?

エルセン
 みんな……逃げたんです……
 そして……

ドミニク
 ……そして?

エルセン
 ぼ……ぼくも、消えるつもりです。

ドミニク
 ……なら、下の階に降りた方がいいんじゃ……?

エルセン
 ……

ドミニク
 待て……


ラブ
 ……ドミニ、なんで……?

ドミニク
 ……分からなかったのか?

ラブ
 ……???

ドミニク
 ……なら、いいんだ……
 何でもないよ……
 そっとしておいてやろう。

ラブ
 え……ひとりぼっちじゃ、あのひときっとつまんないよ!

ドミニク
 ……僕たちがいても邪魔になる。
 プレイヤー……今の出来事は見なかったことにしてくれ……

ラブ
 ……??? ラブ、しりたい…… 【→You don't need to.(その必要はない)】


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☆バトラーに操作が移った後
バトラー
 ふむ、あの二人と別れて単独行動するのは楽でいい。

バトラー
 貴方はどう思います、プレイヤー? 【→Hmm…(うーん……)】

バトラー
 もちろん、俺だけで色々なものを『浄化』するなんて厳しいと思っているかもしれませんがね……

バトラー
 ……いえ、何でも。
 俺一人でも十分やれます。
 いつまでも俺を疑うのは止めてください、プレイヤー。


※建物内
バトラー
 お待ちください、プレイヤー。
 ここには行きたくありません。 【→What again?(また?)】

バトラー
 行きたくありません。 【→……】

バトラー
 何と仰ろうと嫌なものは嫌です。

※入る
メイド
 あら、クロマメちゃん!
 ハロー、愛しのプレイヤーさーん?

バトラー
 嫌だと言ったでしょう。
 あいつが居ますが話しかけずに通り過ぎてください。

メイド
 メイドちゃんがここにいると嫌な理由がメイドちゃんには分かりませんねえ。

メイド
 とにかく、メイドちゃんは別の情報をお伝えしたいのです!
 メイドちゃんはそのためにいますので!

バトラー
 お前は嫌いなんだ。失せろ。
 ラブ様が一緒だった時には黙ってたが、クソみたいな気分になる。

バトラー
 これ以上俺に悪態を吐かれる前にどこか行け。

メイド
 もう、いじわるなクロマメちゃん。

バトラー
 そのあだ名か肩書みたいなものも嫌なんだ。行けと言っている。

メイド
 そ、じゃプレイヤーさんにだけ伝えるわ。
 この中にプレイヤーさんの欲しいものがあります。
 あ、ラブちゃんのパパじゃないですよお!

バトラー
 ! ヴェスパーか!

メイド
 当ったりー! メイドちゃんはよく知らないんですけどね。
 クロマメちゃんは嫌いだって言うけど、クロマメちゃんの情報はみんな……

バトラー
 分かった、もういい、消え失せろ。

メイド
 クロマメちゃんってホント、メイドちゃんには厳しいんだから……
 行くわよ! フンだ! じゃあね!


※ハシゴの上
バトラー
 おや……奴じゃないのか……

エルセン
 ……ここに……何かご用ですか?

バトラー
 俺はヴェスパーを探しています。
 理由は聞かないでください。個人的なことですので。

バトラー
 彼をご存知ですか?

エルセン
 ……

エルセン
 ヴェスパーなら知ってますよ。
 本当に恐ろしい顔をしたやつです。
 あいつの『キャキャキャ』って笑い方が頭から離れなくて……

エルセン
 あいつは鏡の中の自分に向かって話しかけてました。
 あいつは正気じゃなかったんですよ。
 いつも自分の姿に向かってこう言ってました。

ヴェスパー
 おぉ、この顔!
 どうやってこんな風にしたの、ハニー?
 大変だったろう。ねえ?

ヴェスパー
 でもゴメンねえハニー、みんなはキミよりボクの力を求めてる。

ヴェスパー
 キミよりボクの方が重要なのさ。
 ボクの方がイケメンだしチャーミングだ。
 だから諦めるんだね。

ヴェスパー
 キミがどれだけイヤだと言おうと、ボクはやらなきゃいけないんだよ。
 ハニー、ボクたちはあの日からずっとそうしてきただろう。
 何度も、何度も、何度も、何度もね……

エルセン
 ……あいつが自分に向かって喋っている内容は、僕たちには理解不能でした。
 そしてある日、あいつは喚き散らしながらやってきて、素手で炉を殴りつけたんです。

ヴェスパー
 嫌だ、もうこれ以上御免だ。
 僕たちは止まるべきなんだ。
 違う、もう止まれない。
 終わりはしないんだ、たとえ僕が消えようと!

ヴェスパー
 そうだ、続くんだ、永遠に……永遠に……

エルセン
 ……そう言ってました。
 でも、顔が違いました。彼は僕たちと同じ顔で叫んでいたんです。

ヴェスパー
 違う、僕たちは終わりだ。全部終わりだ。
 なるようになれだ。ああ、この方がいい!
 僕たちは終わりだ。

ヴェスパー
 全部、終わりだ……!

エルセン
 ……そして、あいつは炉に飛び込みました。ひどく悲しい目をして。
 こんなことはもうしたくないんだと、狂ったように叫んで……

エルセン
 ……あいつは、狂っていたのかもしれません……

エルセン
 覚えてるのはそれだけです。

バトラー
 ……どう思われますか? 【→I don't know how to explain…(何と言っていいやら……)】

バトラー
 ……しかし、腑に落ちない点がありますね。
 俺が遭遇した男はそういうタイプの人間ではありませんでした。事実、もっと狂っていた。

【→……】
バトラー
 待てよ……炉に飛び込んだだと?
 それはおかしい。

バトラー
 戻りましょう。
 あの二人が新しい情報を得ているといいのですが。

バトラー
 俺のこの仕事はラブ様とは関係のないことです。話さないでおきましょう。


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☆図書館
ドミニク
 ……早かったな。

バトラー
 ……この近辺を調べていました。
 誰も居ないようです。

ドミニク
 ……だろうな。ここにも居なかったよ。

ラブ
 いちばんうえに……

ドミニク
 誰も居なかった。

バトラー
 ……そうでしたか。

バトラー
 階段横のドアの先に裏口がありました。
 そちらへ行ってみましょう。

バトラー
 この正面玄関までの道には、他に行くべきところはありません。

  バトラーが仲間に加わった。


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☆ゾーン1風エリア
※入口のメモを調べる

 ボクたちは仕事を終わらせないといけないんだ、カワイコちゃん!


 キミが迷路好きだといいな!!!
 ボクを見つけてごらん!

バトラー
 ……Mauvais gout(悪趣味な)……

ドミニク
 ……僕がまだいなかった時に、もう一人おかしな奴に会っていたようだな……

ラブ
 ラブ、おにごっこたのしかった!!!

バトラー
 ……俺は全く。

ドミニク
 ……行く……のかい?

バトラー
 ええ。行かなければ。
 あいつを捕まえなければなりません。

ラブ
 おにごっこだ!!!

バトラー
 ……ああ、まあ……そのようなものです。

ドミニク
 ……君たちは平気そうだな。


※迷路の奥
ネモ
 あっ、こんちわ!

バトラー
 またお前か……

ネモ
 前も言った ネモのことはナイショ!

バトラー
 ……

ラブ
 こんにちわ、ネモ!

ネモ
 ネモ自己紹介してない なのにもう知ってるか?
 最近の子どもはすごい。こわい!

バトラー
 自分で名前を言って……

ネモ
 ともかく。
 また他の人の言葉使う。
 早くする。

※買い物の後
ネモ
 他の人の言葉使うの 胸チクチクする。
 じゃ 気ぃつけて!

ドミニク
 ……変な人だ……


※最奥
ヴェスパー
 ああ! 来てくれた。

ヴェスパー
 この場所はすーーっごく進みづらくなるようにしておいたんだよ! 楽しんでくれたかな?
 ちゃんと抜けられたねえ!

バトラー
 ……大変な思いをした。

ヴェスパー
 ああハニー、サイコーの誉め言葉だ。

ドミニク
 ……

ラブ
 ……ドミニ……?
 ぐあいわるそう……
 だいじょうぶ……?

ドミニク
 大丈夫だ。

ドミニク
 ……ああ。
 こうなったか。

ドミニク
 分かったよ。

バトラー
 鬼ごっこは終わりだ。

ヴェスパー
 キャッキャッキャッキャ!!!
 構いやしないよ。

ヴェスパー
 イケメン君に、かわいらしいおチビちゃん。

ラブ
 ラブ、ちびじゃない!!

ヴェスパー
 それと……キミはパス!

ドミニク
 ……

ヴェスパー
 さあさ、遊びましょ!
 ボクを探してたんだろう?
 一緒に遊んであげるよ、ハニーたち!


【Vesper, Test tube, Flask戦】
ヴェスパー
 ボクはもう痛みは感じないよ!


ヴェスパー
 おやおやあ……?

ヴェスパー
 何てこったい!

ドミニク
 ……やれやれ。


【戦闘終了後】
ドミニク
 ……やあ。会えて光栄だ、ヴェスパー……

ヴェスパー
 な、ぼ、ボクはお前みたいな作業員は……知らな……

ドミニク
 ひとつ聞いてもいいか。

ヴェスパー
 ……イヤだ……お願い……
 ……悪かったって……

ドミニク
 君は誰だ?

ラブ
 ……ドミニ?

ドミニク
 ……ここは気分が悪くなるな。そうだろう?
 酷い臭いだ。

ドミニク
 みんな自分の責任を他の人間に押し付けて、逃げ出したいと思っている。

バトラー
 ……なるほど。実に話の展開が早い。
 こういう急展開は好きですよ。

ラブ
 ……ラブ、まだよくわかんない……

ドミニク
 プレイヤー……
 僕には君のことは見えないし、君が話していることも聞こえない。

ドミニク
 一緒についていきたかったが、無理だ。

ラブ
 ドミ……ニ……?

ドミニク
 あんな不愉快な気持ちになるんだな。誰かが自分のフリをしているってのは。

バトラー
 フリを?

ドミニク
 僕は……自分が消えれば、全部終わると思っていた。
 でもそれは間違いだった。

ドミニク
 僕のフリをして、責任を押し付ける。嫌なもんだ。気分が悪い。

バトラー
 話を続けてください。

バトラー
 ……ヴェスパー。

ラブ
 ……? このひとはドミニだよ?

ドミニク(ヴェスパー)
 ……僕は悪役を演じていた。
 ある一人の、恐ろしい悪役を。

ドミニク(ヴェスパー)
 人を殺し、死体を炉に放り込み、罪の意識に苛まれていた。これは誰かにやらされているんだ……

ドミニク(ヴェスパー)
 これなしでは我々は生きられないんだ……とか、そういうような。

ドミニク(ヴェスパー)
 そして僕は飛び込んだ。
 全てを解放するために。

ドミニク(ヴェスパー)
 あの頃を振り返ってみると、僕はもうかつての自分とは違ってしまっていたんだな。

ドミニク(ヴェスパー)
 そして全てが静かになった。

バトラー
 ……なるほど、そしてあの場所に立っていたと?

ドミニク(ヴェスパー)
 ……

ドミニク(ヴェスパー)
 ヴェスパーは、生きている者の名前にふさわしくない。
 罪に塗れた名前だ。

ドミニク(ヴェスパー)
 僕の手は罪で汚れている……

ラブ
 ……

ドミニク(ヴェスパー)
 全てを終わらせる時が来た。
 自分の所業に吐きそうになるっていうのは、良いもんじゃない……

ドミニク(ヴェスパー)
 ……気分が悪いよ……


【Dominick(Vesper), Test tube, Flask戦】
ドミニク(ヴェスパー)
 僕は恐ろしい悪役だった。
 あいつは僕のフリが本当に上手かった。

ドミニク(ヴェスパー)
 大きなニヤニヤ笑いに、気味の悪い話し方。

ドミニク(ヴェスパー)
 本当に上手かった。

ドミニク(ヴェスパー)
 本当は、もう少し生きていたいが……

ドミニク(ヴェスパー)
 僕は罪人だ、ここで負けた方がいい……


【戦闘終了後】
ドミニク(ヴェスパー)
 ああ、終わった。

ドミニク(ヴェスパー)
 全部終わった。

ドミニク(ヴェスパー)
 全部……

ラブ
 …………ラブ、わかんない。
 でも、これはよくないこと、だよね……?

バトラー
 いえ、良いことです。
 行きましょう、プレイヤー。

バトラー
 彼は死にました。

バトラー
 この地では、重要人物は死んでも消えないのかもしれません。
 残念なことです。

バトラー
 死体を何度も見る羽目になりますから。

バトラー
 しかし、俺たちがここに戻ってくることはないでしょう。もう二度と。