Chimakiisane氏制作のOFF派生作品「ONE (Demo4.5)」の邦訳記事です。
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※性別は男性を選択、プレイヤーの名前は「プレイヤー」に置き換えています。
※メインストーリー＋一部サイドストーリーのみの翻訳です。実際にプレイしている際の補助として使うことを想定して作っています。メインストーリー以外の要素（NPCの会話、謎解きなど）は是非プレイして確かめてください。
※OFF非公式日本語版未プレイにつき個人訳準拠です。意訳・超訳・誤訳あり。
（前→ゾーン１：エルセン、ダミエン、ペンテル）
（次→ゾーン１：アルマ）
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☆シャチハタ
デーダンのオフィス
デーダン
チャハルの野郎！
デーダン
あのコソ泥にはどうにかしてケジメをつけさせてやる！
俺に楯突いたことを後悔させてやるぜ！
デーダン
何だあ！？
ドゥ
わあっ！
ドゥ
ドゥをぶたないで！
デーダン
お前を？ 何で俺がお前に手を上げる？
ドゥ
おっきい、こわいよ……
デーダン
お前は誰なんだ、どうしてここにいる？
ドゥ
ド、ドゥだよ。
ドゥ
ドゥ、助けてほしくて……
デーダン
おい。怖がらなくていい。俺はお前をぶったりしない。
デーダン
こっちに来な、話をしよう。
ドゥ
うん……
デーダン
ほお……じゃあ、お前は俺たちみたいな亡霊じゃねえのか？
ドゥ
ドゥはユーレイじゃないの。ユーレイさんみたいにいうと、ドゥは「ニクタイがある」んだって。
デーダン
俺はガーディアンだったおかげで、たまたま元の姿を保ててる。それでも霊的な存在でしかねえんだ。
デーダン
だから俺はあんまり力になってやれねえ。
４年前にぶっ倒されて以来、俺の腕はすっかり衰えちまった。
デーダン
それでもお前をアルマに行かせてやることくらいはできるけどよ、あそこはお前みたいな子どもが行くところじゃないぜ。
デーダン
俺が負けた後、別のヤツがガーディアンの座を奪っちまったんだ。俺がアルマを封鎖するように命じたのもそのせいでな。
ドゥ
ドゥ、行かなきゃダメなの。パパを助けるの。
デーダン
今の話、誰を助けるって？
ドゥ
ドゥのパパ。パパは全部なくなっちゃう前はショーニンをしてたんだって。
デーダン
商人？
デーダン
言われてみりゃ、聞き覚えがあるような……
デーダン
そうだ！ 俺をぶっ飛ばしたあのクサレ脳ミソの浄化者に手を貸してやがったアイツか！
ドゥ
わああ！
デーダン
すまねえ、怒鳴るつもりはなかった。
デーダン
それでもアルマへ行きたいってんなら俺は止めないさ。だが、朝になるまではここにいた方がいい。
デーダン
外には夜行性のとんでもなく強え化け物がいる。
デーダン
お前に怪我はさせたくねえ。
ドゥ
どうして助けてくれるの……？
デーダン
ん？
ドゥ
パパが手伝ったせいで負けちゃったなら、どうしてドゥを助けてくれるの？
デーダン
ああ……
デーダン
お前を見てると、大昔の知り合いを思い出してな……
デーダン
さて。お前は少し休むといい。
ドゥ
……。
デーダン
何か気になることでもあんのか？
ドゥ
パ……パパがいないとこで寝るのはじめてなの……
ドゥ
パパに会いたいよ……さびしいよ……
デーダン
ああ、泣くな……
ドゥ
わるいモンスターはどうしてパパをつれてったの？
ドゥ
パパをどうするの？
ドゥ
ドゥ……ドゥ、こわい……
デーダン
ほら。コートで涙を拭け……
ドゥ
あ、ありがと……
デーダン
俺はあの悪霊どものことはよく知らねえが、ヤツらは俺たちをよく知ってるらしい。
デーダン
ヤツらはどこからともなく現れて俺のゾーンを乗っ取っちまったんだ。
デーダン
他のゾーンでも同じことが起こっててもおかしくねえ。少し前から他のガーディアンたちと連絡が取れなくなってるしな。
デーダン
ヤツらは俺の作業員たちまで穢しやがった。あいつら、「新世界への道を拓いてくださる方」とかいう話をブツクサ呟いてやがる。
デーダン
世界を創れるのは俺たちガーディアンと女王陛下だけだ。あの馬鹿どもは根拠もねえ信仰に振り回されてる。
デーダン
新しい「ガーディアン」は嘘とペテンでできた王座に座ってやがるんだ。
ドゥ
どうするの？
デーダン
身体があった頃の力がまだ残ってりゃ、あの大馬鹿野郎に思い知らせてやったのによ！
デーダン
確かにガーディアンだった頃の俺は、重圧と無力感に駆られて住人どもに酷く当たっちまったよ。だが嘘だけは吐かなかった。
デーダン
あのバットを振り回す浄化者にぶっ飛ばされた後、俺はずっと自分の行いを反省してたんだ。
デーダン
ま、お喋りはもういい。朝まではここにいていいぜ。お前がよければ傍で見ててやる。
ドゥ
ありがと、デーデ……
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全部俺のせいだ……俺はただ、あの子を幸せにしたかっただけなのに……
俺が出て行かなければ、こんなことには……
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☆夜
？？？
もしもし。おチビさん。
？？？
ついておいで。
ドゥ
う……？
煙鉱山・新しく開いている通路の先
ブライト
今夜は冷えるね……
ブライト
……。
ブライト
何が起きているのかと思っているだろう、プレイヤー。
ブライト
この舞い散る雹と雪は何なのかと。
ブライト
ほら、上を見てごらん。
ブライト
眼前に見えているのは、このゾーンを蝕む嵐の中枢だ。
ブライト
アルマ。かの地は今や悪意と邪気とに穢されている。その範囲はどんどん広がっていくばかり。
ブライト
……。
ブライト
この気候と同じように、あの壁を越えると状況はますます過酷になる。
ブライト
オレたちはお互いのことをあまり知らないとはいえ、君のことが心配でね。
ブライト
君が下した決断。君が選んだ道。それらはきっと君に確実な痛みをもたらす。
ブライト
君はまだ小さいのに、既にあまりにも多くの重圧を背負っている……
ドゥ
……。
ブライト
何を言わんとしているかというとだ、君は本当にあの場所に行きたいのか？
ドゥ
行かなきゃダメなの。パパを助けるにはそれしかないの……
ブライト
そうか……
ブライト
プレイヤー、この子を頼むよ。
また会おう、おチビさん。
ドゥ
……。
ドゥ
プレイヤー……デーデのとこ戻ろ……
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☆朝
ドゥ
ううん……
デーダン
おう、起きたな。
よく眠れたか？
ドゥ
まだぐったりする……
ドゥ
でもよくなったよ。
デーダン
やっぱりアルマに行くのか？
ドゥ
行かなきゃダメなの。
ドゥ
デーデを心配させてたらごめんなさい……
デーダン
これはお前が決めたことだからな。俺は止めねえよ。
デーダン
アルマに入るならこいつが要るぜ。
デーダンの手紙を貰った。
デーダン
警備員にこいつを見せな。通してくれるはずだ。
デーダン
アルマはすっかり変わっちまった。俺の立場を奪ったチャハルって野郎が、イカれた妄想に合わせてあの場所を作り変えちまったんだ。
デーダン
お前のことは止められねえが、せめて生きて帰ると約束してくれ。俺はもう近しい人間を亡くしてる。
ドゥ
ドゥ、プレイヤーと一緒にわるいモンスターを倒して、デーデを助けてあげる！
