四の五の

OFF派生のまとめとか洋ゲーの和訳とか

ONE Demo4.5 ゾーン0

Chimakiisane氏制作のOFF派生作品「ONE (Demo4.5)」の邦訳記事です。
ゲームのダウンロードはこちらから。
※性別は男性を選択、プレイヤーの名前は「プレイヤー」に置き換えています。
※メインストーリー+一部サイドストーリーのみの翻訳です。実際にプレイしている際の補助として使うことを想定して作っています。メインストーリー以外の要素(NPCの会話、謎解きなど)は是非プレイして確かめてください。
※OFF非公式日本語版未プレイにつき個人訳準拠です。意訳・超訳・誤訳あり。
(前→プロローグ~地下室
(次→ゾーン1:エルセン、ダミエン、ペンテル

 

 

***************************


●ゾーン0
☆入口
ドゥ
 パパ!

ザッカリー
 ドゥ! ここで何してる?
 今すぐここから逃げろ!

ドゥ
 やだ! ドゥはパパを助けに来たの!

グット
 失せろチビめ! オレはコイツと話してんだ!

グット
 ずいぶん逃げ回ってくれたじゃねえか、ザッカリー! 何が何でもオレと来てもらうぜ!

ザッカリー
 死んでも御免だ!

グット
 構やしねえ……

ドゥ
 パパッ!

ザッカリー
 な……何をした?
 動けねえ!

グット
 馬鹿な奴だ……
 チビ、お前はオレの手下が始末する。

ドゥ
 パパをはなせ!

グット
 動くんじゃねえ!

グット
 命が惜しけりゃ近づくなよ!

ドゥ
 パパ!

ドゥ
 ……。

ドゥ
 ドゥ、助けてほしい……

ドゥ
 プレイヤー、ドゥを助けてくれるよね? おねがい……


***************************


☆建物の中
地上階
ドゥ
 こんにちは。


 わっ!


 お、お前は?

ドゥ
 ドゥだよ!
 きみは?


 覚えておらぬ……
 肉体を失ったのがあまりにも昔のことゆえ、名が思い出せんのだ……


 だが待て、お前は我輩が見えるのか? 我輩の声が聞こえるのか?

ドゥ
 うん!

ドゥ
 それってダメなこと?


 いやいや、駄目なものか、驚くべきことだ!


 お前はまだ肉体があるのだな。いったいどうやって? 人々はみなゾーンと共に身体を失ったものと思っておったが。

ドゥ
 ドゥはゾーンがなくなった後に生まれたの。パパがそう言ってたよ。


 肉体を持つ者がもう一人いるのか? その者はどこに?

ドゥ
 パパはでっかいドロドロのモンスターに連れてかれちゃったの。外の部屋に入ってって、いなくなっちゃった……


 おお、それはグットに相違ない。奴は実に残忍な暴君よ。


 幸い、奴はお前のように我輩の霊体を見ることはできぬ。奴を探しておるなら、我輩が道を教えてやれるぞ。

ドゥ
 教えてくれるとうれしいな、ユーレイさん。


 この近辺に、地下へ続く道を開くスイッチがある。それを見つけることができればグットに挑むことができよう。


 だが気をつけたまえ、グットは易々と倒せる相手ではない。奴はお前のような幼子が相手でも容赦なく攻撃し、毒を与えてくるだろう。


 これを持っていくがよい。

 モロクの肉を3個もらった。


 我輩はもはや霊的存在に過ぎぬゆえ、このようなものは必要ない。


 幸運を祈っておるぞ、ドゥ。お前にはそれが必要だ。

ドゥ
 ドゥ、自信なくなってきちゃったよ……うぅぅ……


 おお、最後にもうひとつ。
 外にある物体は、お前の傷を完全に癒し、ゲームの進捗を保存してくれる。


 勝機を得たければ活用したまえ。


 以前はそれで無の世界に行くこともできたが、グットの存在によりその機能が無効化されておる。奴を倒さねば使えぬぞ。


 お前には、まだ肉体があるということ以外にも何か特別な点があるような気がしてならぬ。


地下(※ゾーン0北部でブロックパズルを解いた後)
グット
 チビめ!

グット
 近づくなと言ったはずだぞ!

ドゥ
 うぅぅぅぅ……

ドゥ
 ドゥはパパを置いてかない!

グット
 チビ、こんなことは言いたくないが、お前の親父を必要としてる場所があるんだ。

グット
 ま、言いたくないなんて思っちゃいないがな。むしろ喜んで言ってやりたいくらいだ! アッハッハ!

ドゥ
 うぅぅぅぅ……ウウウウウウ……

ドゥ
 今すぐパパをかえして!

グット
 何だ? お前、バーントだったのか?

グット
 おかしなチビだ! まあいい、アリみたいに踏み潰してやる!


【Goutte戦】
グット
 最初から言うことを聞いときゃよかったんだ、バーントのチビめ!
 この死の世界から消し去ってやる!


【戦闘終了後】
グット
 何だと!? そんなバカな!

グット
 こんなガキに負けるなんて! しかもよりにもよってバーントのガキに!

ドゥ
 パパはどこっ!?

グット
 アイツのことは忘れろ。とっくの昔に消えちまったよ。

グット
 マスターはアイツのための壮大な計画を考えておいでだ……
 アイツを見つけ出せたとしても、あのお方には勝てやしねえ!

グット
 まだ命があるうちに諦めな! アハハハ!

ドゥ
 パパ……

ドゥ
 ドゥ、探す!
 ドゥが助けてあげるの!


地上階

 地下の騒ぎは聞こえていた。お前が無事で本当に嬉しいぞ。


 グットを倒したのだな?

ドゥ
 でっかいドロドロのモンスターを倒したよ、でもそんなのいいの。パパはまだ助けがいるの……

ドゥ
 ドゥ、パパにひどいことしたわるいモンスターをこらしめてやるの!


 何という!
 お前は自分の今の状態に気づいておるのかね。


 バーントのようだぞ、ドゥよ。

ドゥ
 バーン? でっかいドロドロのモンスターも言ってた。よくわかんなかったけど。


 肉体的にも精神的にも不安定で、危険な状態になっておるということだ。


 制御する術を学ばねば、その不安定性に飲み込まれて死んでしまうぞ。


 お前がバーントにならぬよう手を貸すのは難しいが、それ以上悪化せぬよう制御するのを手伝うことはできる。

ドゥ
 ドゥ、死にたくない! 助けて!
 うぅぅ……


 感情をあまり昂ぶらせないようにせよ、それだけだ。
 しかし、話が逸れてしまったな……


 グットが斃れた今、外にある物体の機能が全て戻ったはずだ。


 父親を救い出したいのなら、お前は他のゾーンへと旅立たねばならぬ。外に行けば何か見つかるか、あるいは分かることがあろう。

ドゥ
 ユーレイさんは来ないの?


 残念ながら、否と言わねばならぬ。
 力になってやれず申し訳ない。


 グットが消えた今、ここが我輩の居場所であり、外界の邪悪なる者どもからこのゾーンを守らねばならぬという気がしておるのだ。