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OFF派生のまとめとか洋ゲーの和訳とか

HOME ver1.0.4 コートルーム 第2章:陪審員(Chapter2: The Jury)

故Felix The Judge氏制作のOFF派生作品「HOME (ver1.0.4)」の邦訳記事です。
ゲームのダウンロードはWindowsこちらMacこちらから。
※性別は男性を選択、プレイヤーの名前は「プレイヤー」に置き換えています。
※メインストーリーのみの翻訳です。実際にプレイしている際の補助として使うことを想定して作っています。メインストーリー以外の要素(NPCの会話、謎解きなど)は是非プレイして確かめてください。
※OFF非公式日本語版未プレイにつき個人訳準拠です。意訳・超訳・誤訳あり。
(前→コートルーム 第1章:審判者
(次→コートルーム 第3章:証人

 

 

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アラン
 待ってんのも飽きたぜ。あいつ迷ったな……

アラン
 ずいぶん長いことここで座りっぱなしだ。

ジョズリン
 彼は結構ノンビリ来るだろうなって思ってはいたわ。

ジョズリン
 でも……あたしたちの友だちに何かあったのかもって、ちょっと心配。

ヴァレリー
 探しに行った方がいいかもしれません、兄さんが怪我をしている可能性もありますしね?

ヴァレリー
 座っているだけじゃ何も解決しませんから。

  プレイヤー、君はこの友人たちをジャッジのところまで導かなければならない。
  君の役目はこの物語を確実に進めていくことだからね。
  さあ選んで、このイベントを進めるための新しい人形になるのは誰? 


(アランが先頭の場合)
アラン
 じゃあオレについてきな、オレが先導するぜ。
 アホ猫とアホのイマジナリーフレンドがな……
(ジョズリンが先頭の場合)
ジョズリン
 あたしがダンスをリードするわ、あなたたち二人は頑張ってついてきてね。
ヴァレリーが先頭の場合)
ヴァレリー
 パブロが本当に迷っているのなら、恩返しのためにも彼を助けないと。
 彼を探しに行きましょう。


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☆右手の道
イーノック
 やあこんにちは、ニャアニャア鳴くおチビさん……
 え? わたしが? 詰まってる?! そんなわけないだろう。ここにいると落ち着くんだよ。


(アランが先頭の場合)
アラン
 おいおい、砂糖工場のデブ所長じゃねえか。ここで何してるんだ?
(ジョズリンが先頭の場合)
ジョズリン
 ウゥゥゥゥ。ねえ所長さん、ここで何をしてるの? この前あなたのおデブなお尻を見た時、あなたのことコテンパンにしたわよね。
ヴァレリーが先頭の場合)
ヴァレリー
 変だな……あなたはゾーン3のガーディアンですよね? こんなところで何をしているんです?

イーノック
 おかしなことを言うおチビさんだ。何を言ってるんだい、わたしたちは初対面だろう。

イーノック
 わたしはしがないケーキ屋だよ、大きな心と大きな体のね。わたしは誰とも喧嘩なんかしない、もちろん君のような子猫とも。

イーノック
 ケーキが欲しくて来たのかな?
 すまないね、わたしは今度の誕生日パーティに集中しているところなんだ。


(アランが先頭の場合)
アラン
 オレは死体から千切った新鮮な肉が好物だけど、砂糖の味も好きだぜ。
イーノック
 おお、そういうことなら! 君も誕生日パーティに来るといい。君とは初対面だがね。招待状は貰っているだろう。
イーノック
 でなければここに居ないはずだからね。
 今日はとても大事な日なんだ。
アラン
 誰の誕生日パーティなんだ? ここにはほとんど人はいねえぞ……
(ジョズリンが先頭の場合)
ジョズリン
 あたしはケーキのために来たんじゃないけど、そう言われたら欲しくなってきちゃった。
イーノック
 おお、そういうことなら! 君も誕生日パーティに来るといい。君とは初対面だがね。招待状は貰っているだろう。
イーノック
 そうでなければここには居ないはずだからね。
 今日はとても特別な日だ。
ジョズリン
 誰のお誕生日パーティなの? ここにはほとんど人はいないけど……
ヴァレリーが先頭の場合)
ヴァレリー
 結構です、僕はお菓子の類は食べません。
イーノック
 それは残念だな、今日は誕生日パーティでね……お菓子しか無いんだ。
イーノック
 君とは初対面だがね。招待状は貰っているだろう。
イーノック
 そうでなければここには居ないはずだからね。
 今日はとても特別な日だ。
ヴァレリー
 誰の誕生日パーティなんです? ここにはほとんど人はいませんが……

イーノック
 あの子の誕生日だよ、ずっと前から計画していた日だ。あの子は恐らくあのノッポの男のところにいる。

イーノック
 少なくともそのはずだ。そろそろ時間だ、大事な日にあの子がいなかったら彼女がきっとカンカンになる。

イーノック
 あの子のパパは行方不明でね。
 それ以来あの子は様子が変わってしまって、それで彼女からあの子を見ているように頼まれたんだ……

イーノック
 あの子に何かあったら彼女がどれだけ怒ることやら。きっととんでもなく恐ろしい光景になるに違いない!

イーノック
 さ、君も急いだ方がいい。わたしはやることがあるんだ、ケーキを焼かないと。ずいぶん長いことダラダラしてしまった、仕事の時間だ!


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☆正面の道
ヤフェト
 おや、こんなところで何を?
 この崖は危険です、大怪我をしてしまうかもしれませんよ。

ヤフェト
 どのみちあなたたちのような子猫はここに居るべきではありません。わたくしは鳥たちを追い払う気分ではないのです。すぐに立ち去りなさい。


(アランが先頭の場合)
アラン
 睨むんじゃねえよトリ野郎。オレたち前にあんたのドンケツをひっぱたいてやっただろ。もう一回やったっていいんだぜ。
ヤフェト
 いったいどうやってわたくしの名を? わたくしは王家の不死鳥ヤフェト! あの子の聖なる地をうろつく俗人に構っている暇などありません。
(ジョズリンが先頭の場合)
ジョズリン
 ねえ大きなトリさん、ここで何をしているの? あたしたち会ったことないわよね。
ヤフェト
 もちろんありませんとも。
 わたくしは王家の不死鳥ヤフェト! あの子の聖なる地をうろつく俗人に構っている暇などありません。
ヴァレリーが先頭の場合)
ヴァレリー
 ヤフェト、失礼ですが、あなたこそこんなところで一人で何をしているんです?
ヴァレリー
 訳が分かりません。何だか雰囲気が違いますけど、大丈夫なんですか?
ヤフェト
 いったいどうやってわたくしの名を? わたくしは王家の不死鳥ヤフェト! あの子の聖なる地をうろつく俗人に構っている暇などありません。

ヤフェト
 あなたも知っているでしょう、わたくしたちは今日あの子のためにパーティを開くのです。今日はあの子にとって特別な日、何一つ間違いがあってはなりません。

ヤフェト
 わたくしはあの子のケーキに蝋燭を灯し、来たる未来を明るく照らす。

ヤフェト
 あなたもここに居る気なら手伝いなさい、あの子を探してくるのです。

ヤフェト
 わたくしはあの子と空を飛ぶ約束をしました。あの子はトレンチコートを着た男と一緒に居るはずです。背が高くて変な顔をした男ですよ。

ヤフェト
 誰のことを話しているのかはすぐに分かるでしょう……
 小競り合いはもう結構、この王家の不死鳥と珍妙な猫たちとのお喋りはここまでです。


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左手の道
デーダン
 おっ! やったぜ! ようやく生きてる奴が現れた! 俺がここでどれだけ待ってたと思う?

デーダン
 何ヶ月もだ! 俺は何度も6月を過ごしてる。ここはずっと9時なんだよ、おかしいだろ?


(アランが先頭の場合)
デーダン
 ほら来いよ、話してくれ! 幽霊でも見たような顔してるな、幽霊の大群をよ! ハハ!
アラン
 オレ狂っちまったのかな……あんた、どっか悪いのか?
(ジョズリンが先頭の場合)
デーダン
 ほら来いよ、話してくれ! ヒマそうな顔してるな。ここはお前みたいな獣にとっちゃやることがねえか?
ジョズリン
 ウゥゥゥゥ、何なの? あたし、あなたと知り合いだったかしら?
 おじさん、どこか悪いんじゃない?
ヴァレリーが先頭の場合)
デーダン
 ほら来いよ、話してくれ! 取り憑かれたみたいな顔してるな……そういうことがあり得るって言いてえんじゃねえ、ただの冗談だ。
ヴァレリー
 アハハ……ですよね……
 そんなのあり得ません、仰る通りです。
ヴァレリー
 しかしあなたの方は大丈夫なんですか? ちゃんとした格好をしているようには見えませんが。

デーダン
 俺が?! 俺はこれ以上ないくらい気分が良いぜ! 明日は大事な日だもんな? 俺たちはこれから全てを良いものにしていくんだ。

デーダン
 唯一の問題はあの子が家出しちまったことだ……俺たちがあの子を見失ったことがバレたらあの御方はカンカンになるぞ。

デーダン
 まあ心配すんな。そんなことにはならねえよ、あの子を見つけて無事に家まで連れて帰るさ。

デーダン
 俺の友人たちはあんまり協力的じゃねえがベストは尽くしてくれてる。いつもそこら中飛び回ったり怠けたりな。

デーダン
 あの御方が俺の働きぶりに感謝してくれることを祈るぜ。あの御方に認めてもらいたくて俺は頑張ってんだ。

デーダン
 話についてこれてるよな、友よ。見ねえ顔だが、お前は誕生日パーティのためにここに居るんだよな?

デーダン
 もしそうならすまねえ。あの子が居ないんで、パーティが開けねえんだ。

デーダン
 フラフラ歩いてる男の子を見かけたら家に帰るように伝えてくれ。俺たちみんな、あの子に会いたがってる。


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☆審判の間
エルセン
あなたは自分のことを罪人だと思いますか?

【「はい」を選んだ場合】

(アランが先頭の場合)
アラン
 あ……ああ。オレはこれまで間違ったことを山ほどしてきた。人も殺したし、それを楽しんですらいた。

アラン
 オレのことを友と呼んでくれた連中の死体も喰った。オレはリーダーとして信用されてたのに。その信用を裏切ったんだ。

アラン
 ジャッジがオレの命を救ってくれたからこそ、オレは今こうして生きてる。

アラン
 あいつは無いと思ってたオレの命の価値を見出してくれたんだ……

アラン
 あんたが聞きたかったことはそれか?

エルセン
 それで全て、むしろそれ以上です。あなたは勇敢な魂をお持ちです。過去のあなたの行いが罪深いものだったとしても……

エルセン
 あなたの旅が、あなたの犯した罪を贖いました。

エルセン
 先へ進みなさい。あなたの友は眠っています、あなたが来るのを待っていますよ。


(ジョズリンが先頭の場合)
ジョズリン
 ええ。あたしたちはジャッジと旅をしながら悪いことをしたわ。ゾーン4のあの兵隊さんたちは、命令に従っていただけだったのかもしれないのに……

ジョズリン
 あたしはあの人たちをバラバラにするのを楽しいとまで思ってたのよ。何にも知らなかったんだから、そうするのが一番だったんでしょうけど。

ジョズリン
 これって、あたしはあなたにお仕置きされちゃうってこと?

エルセン
 逆です。あなたの誠実な態度は称賛に値します。

エルセン
 その厚い毛皮から灰色の罪が雪がれて、あなたの毛は滑らかに流れることでしょう。

エルセン
 先頭に立つあなたのその姿、以前の飼い主も誇りに思ったでしょう。

エルセン
 さあ行きなさい、あなたの友人が待っています。大丈夫、彼はただ眠っているだけですから。


ヴァレリーが先頭の場合)
ヴァレリー
 は……はい。僕は完璧ではありません。
 僕は無防備な鳥を食べようとしてその報いを受けました。

ヴァレリー
 旅の途中で……僕たちは人を殺しました。
 僕たちの前に立ち塞がった大勢の人々を殺しました。僕たちの脅威になると感じた人々を。

ヴァレリー
 結局のところ選択の余地は無かったんだと思いますが、その罪は僕の肩に重くのしかかっています。

エルセン
 最も賢明な答えです。自らに真実を明かしたことで、あなたはその重くのしかかる責任から解放されました。

エルセン
 先頭に立たんとするあなたの勇気と意思。お兄さんもきっと誇りに思ったでしょう。さあ行きなさい。彼はあなたを待っています。

 

【「いいえ」を選んだ場合】

(アランが先頭の場合)
アラン
 思わねえよ……オレは生き延びるためにやらなくちゃならねえことをやってるんだ。生きるために必要なことをするのは悪じゃねえ。

エルセン
 愚かな答えです。罪から逃れられるとお思いですか? あなたが殺した人々のこと、あなたが裏切った友人たちのことから?

エルセン
 汚れた猫よ、消え失せなさい。
 あなたは何も学んでいない。
 何も理解していない。


(ジョズリンが先頭の場合)
ジョズリン
 もちろんノーよ!

ジョズリン
 あたしたちの旅はこんなにうまくいってるのよ、あたしたちがいったいどんな酷いことをしたっていうの?

エルセン
 愚かな答えです。罪から逃れられるとお思いですか? あなたが殺した人々のこと、あなたが殺した獣たちのことから?

エルセン
 汚れた猫よ、消え失せなさい。
 あなたは何も学んでいない。
 何も理解していない。


ヴァレリーが先頭の場合)
ヴァレリー
 何故です? もちろん思いません。僕たちの旅は義勇の旅。全てはこの世界のためにやっていることです。

エルセン
 愚かな答えです。罪から逃れられるとお思いですか? あなたが殺した人々のこと、あなたがかつて飲み込んだガーディアンのことから。

エルセン
 汚れた獣よ、消え失せなさい。
 あなたは何も学んでいない。
 何も理解していない。


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☆心臓部

(アランが先頭の場合)
アラン
 この気分は……最悪だな。
 プレイヤー、この部屋で何が起きてると思う?

アラン
 身体はふわふわするし、頭はクラクラする。きっとこの部屋がオレたちに何か仕掛けてるんだ。

アラン
 何か力があればそいつを使ってこの部屋を何とかしてくれよ、前にガーディアンたちが居た場所でやったみたいにさ。

(ジョズリンが先頭の場合)
ジョズリン
 あらあら……プレイヤー、感じてる?

ジョズリン 
 ここにはなーんにも無いの。何かが間違ってる気がするわ。
 たぶん、あなたにはこれをどうにかする方法があるんじゃない?

ジョズリン
 あなたが前にやったこと、何でもいいからやってみて! あの別のエリアでやったことよ!
 あっちではうまくいったみたいだもの。

ヴァレリーが先頭の場合)
ヴァレリー
 うぅぅ……プレイヤー……
 変な気分がします。
 ここはあまりにも寒すぎます。

ヴァレリー
 まるで時が止まっているみたいなんです。
 僕の毛皮にそれが伝わってきます。

ヴァレリー
 たぶん、あなたが以前あの真っ白なエリアでやったこと……
 あれがここでも使えるのでは?

 


(アランが先頭の場合)
アラン
 ようジャッジ、何だか幽霊みたいな雰囲気じゃねえか。

フェイク・ジャッジ
 ……。

アラン
 ちょい待ち、あんたはジャッジじゃねえな?
 幻影だ。

フェイク・ジャッジ
 ……。
(ジョズリンが先頭の場合)
ジョズリン
 パブロ? あなたいつからそんな……透明になっちゃったの?

ジョズリン 
 あたしたちがいない間にダイエットでもしたのかしら?

フェイク・ジャッジ
 ……。

ジョズリン
 待って、あなたはあたしたちのフワフワのリーダーじゃない。ニセモノよ!

フェイク・ジャッジ
 ……。

ヴァレリーが先頭の場合)
ヴァレリー
 に……兄さん? 兄さんなんですか?

フェイク・ジャッジ
 ……。

ヴァレリー
 違う……お前は偽者だ……僕たちが出会った他のガーディアンと一緒だ。

フェイク・ジャッジ
 ……。

 

【フェイク・ジャッジ戦】

 

【戦闘終了後】

(アランが先頭の場合)
アラン
 よし……奴が消えた……
 さあプレイヤー。グランドアイテムを使ってみようぜ。

アラン
 ……。
 前にやったみたいにな、あんたならできるって信じてるよ。

(ジョズリンが先頭の場合)
ジョズリン
 オッケー……彼は消えたわ……
 さあプレイヤー。グランドアイテムを使ってみて。

ジョズリン
 前と同じようにね……そんなに大変なことじゃないでしょ?

ヴァレリーが先頭の場合)
ヴァレリー
 よし……あいつが消えた……
 さあプレイヤー。グランドアイテムを使ってみてください。

ヴァレリー
 前にあのガーディアンたちにやったのと同じように。

 

→ 【グランド・フィナーレ使用】

(アランが先頭の場合)
アラン
 ああ、やっと見つけた。起きろよバカ猫。先に進まねえと……
(ジョズリンが先頭の場合)
ジョズリン 
 こんなところで寝転がって何してるの? 怠け者さん、あたしたちにはやることがあるじゃない。
ヴァレリーが先頭の場合)
ヴァレリー
 パブロ、大丈夫ですか? 起きてくださいパブロ、あちこち探しましたよ。

ジャッジ
 あやつは……あやつはどこへ行った?

ジャッジ
 バッターだ! あやつはどこにいる!


(アランが先頭の場合)
アラン
 あいつのことは見てねえぞ……何でオレに聞くんだ?
(ジョズリンが先頭の場合)
ジョズリン
 あのお馬鹿さん? あの人がどうかしたの?
ヴァレリーが先頭の場合)
ヴァレリー
 あの浄化者のことですか? ここでは一度も見かけてませんよ。

ジャッジ
 あやつは……我輩に襲い掛かってきたのだ、経験したことのない出来事だった。

ジャッジ
 瞬きのたびに分身が出現しているかのようだった。幾人ものバッターが見えた……我輩は圧倒された。

ジャッジ
 さあ……一緒に行こう。
 バッターはまだ近くに居る、もはやあやつは信用できぬ。