四の五の

OFF派生のまとめとか洋ゲーの和訳とか

ONE Demo4.5 第三の仲間

Chimakiisane氏制作のOFF派生作品「ONE (Demo4.5)」の邦訳記事です。
ゲームのダウンロードはこちらから。
※性別は男性を選択、プレイヤーの名前は「プレイヤー」に置き換えています。
※各種隠し&分岐イベントのフラグを立てた状態でのメインストーリー+一部サイドストーリーのみの翻訳です。実際にプレイしている際の補助として使うことを想定して作っています。メインストーリー以外の要素(NPCの会話、謎解きなど)は是非プレイして確かめてください。
※各フラグについてはここにヒントをまとめています。
※OFF非公式日本語版未プレイにつき個人訳準拠です。意訳・超訳・誤訳あり。
(前→【分岐版】ゾーン3:エリア5
(次→【分岐版】ゾーン4(※現デモ最終ステージ)

 

 

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☆ゾーン2・図書館
ドゥ
 ヤフィー!

ヤフェト
 おお、戻ってきたのですか?

ドゥ
 ゾーン3を守ったよ!

ヤフェト
 本当ですか? では、わたくしも約束を果たすことにしましょう。

ヤフェト
 これからは図書館の屋上へ行けます。

ヤフェト
 気をつけるのですよ。


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ヴァレリー
 あ、あなたは誰ですか?

ドゥ
 ドゥっていうの。

ヴァレリー
 ドゥ?

ヴァレリー
 見たことのない人だ……

ヴァレリー
 あ……あなたは僕を攻撃しに来たんですか?

ドゥ
 ドゥはネコちゃんはぶたないよ。

ドゥ
 ドゥは助けにきたの。

ヴァレリー
 助けに?

ヴァレリー
 あなたは……あなたはもしや、天使さまか何かなのでは?

ブライト
 天使ってのはちょっと大袈裟かもしれねえな。

ヴァレリー
 ザッカリー?

ブライト
 残念ながら違うぜ、けどオレはあの人そっくりに作られた。

ヴァレリー
 作られた?

ヴァレリー
 じゃ、じゃあ、あなたもあいつらの仲間ってことですか!

ドゥ
 違う! 違うってば!

ドゥ
 ブライトはいい人だよ、わるい人じゃないよ!
 ブライトはドゥがゾーンを守るのを手伝ってくれてるの。

ヴァレリー
 あ……あなたのことは信じてもいいかもしれない……
 危ない人には見えませんし。

ヴァレリー
 ネコちゃんの名前は?

ヴァレリー
 僕はヴァ……

ブライト
 ヴァレリーだろ。

ヴァレリー
 どうして僕の名前を?

ブライト
 オレはザッカリーじゃないけど、あの人の記憶はいくつか持ってる。

ヴァレリー
 ……。

ヴァレリー
 あの、僕、その……

ヴァレリー
 無理強いしようとしているわけではないのですが……
 でも……

ヴァレリー
 僕を助けてくれませんか?

ドゥ
 ヴァルはどんな助けがいるの?


ドゥ
 わっ!

ヴァレリー
 ご覧の通り……僕の兄は、バッターの凶行からゾーンを守ろうとして犠牲になりました。

ヴァレリー
 でも僕には分かる、この人はまだどこかにいます。

ヴァレリー
 お願いです、この遺体を持っていって、彼を見つけてください。

ヴァレリー
 身体と魂を近づけることで初めて蘇生させることができる。

ヴァレリー
 でも、同時にその意思がなくてはならない。


ヴァレリー
 あと、これも必要です。

  エースを貰った。

ヴァレリー
 これはどんな人でも蘇らせる力を持っています。
 でも残っているのはこのエース1枚だけ……

ヴァレリー
 お願いします、彼を見つけてください。
 彼はきっとあなたたちの旅の助けになってくれますから。


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☆ゾーン0

 戻ったのか?


 旅の途中で何か忘れ物でもしたのかね?


 ああ、あと我輩の見間違いでなければ、お前に仲間ができたようだな。

ブライト
 よう……

ドゥ
 あのね……

ドゥ
 ドゥ、ユーレイさんを助けにきたの。


 助ける? お前がまだやっていないどんなことをしようと言うのだね?

ブライト
 あんたを生身の肉体に戻してやりに来たんだよ。


 我輩の耳が遠くなったのか、それともお前は今、我輩を元に戻すと言ったのか。


 その言葉、本当か?

ブライト
 あんたがオレの考えている通りの人なら、そうだ。


 お前の気は確かなのだろうな、ただ頭がやられておるだけではあるまいな?

ブライト
 そういう言葉選びからして確信を持って言えるぜ、あんたが「ジャッジ」って名前の人だってことを。


 そ……その身体は……


 そうだ、思い出した。

ジャッジ
 我輩はジャッジ。ゾーン0のガーディアンだ。


ジャッジ
 ようやくその時が来たようだな。

ジャッジ
 覚悟はできておる。


ブライト
 そして仕上げだ。
 ドゥ、エースを使え。

ドゥ
 わかった。


ドゥ
 うまくいったの?


ジャッジ
 千の顔の女王の名にかけて!

ジャッジ
 我輩、言葉も無い……

ジャッジ
 お前には心からの感謝を贈らねばな。

ドゥ
 ドゥは助けになれてうれしいの!

ブライト
 ああ……

ジャッジ
 ……。

ジャッジ
 お前は……お前は、一体誰なのだ?

ブライト
 オレのことを言ってると受け取るぜ……

ブライト
 ああ、まあ、あんたがそう聞くなら。
 オレの名前はブライトだ。

ジャッジ
 お前は、我輩の親愛なる友人に奇妙なほど似ておる。

ブライト
 ……。

ブライト
 そうかい……

ドゥ
 ドゥはわがまま言うつもりはないけど、ジャッジの助けがいるの……

ジャッジ
 我輩がお前にどんな助けをしてやれると?

ドゥ
 その……ジャッジも一緒にきてくれる?

ドゥ
 ドゥたちは助けがいるの……プレイヤーは助けがいるの……

ジャッジ
 プレイヤー? お前たちを糸で繋いでいる者のことか。

ジャッジ
 お前を助けてやりたい気持ちは山々だがな、我輩は人形使いの類を信じて酷い目に遭ったのだ。

ジャッジ
 この世界が汚辱を被ったのもつまるところは人形使いの手によるもの。

ドゥ
 おねがい! ドゥはジャッジにおねがいするの!

ドゥ
 プレイヤーはちがうの。他のプレイヤーと同じじゃないの! ドゥを守ってくれたの!

ジャッジ
 その言葉が真実ならば、我輩はお前を信じるとしよう。何しろお前がこの猫を死神の手中から引き戻したのだから。

ジャッジ
 しかし我輩の身体を性急に人形使いの手に委ねる前に、彼の者をテストせねばならん。

ジャッジ
 分かってくれるであろう、プレイヤー。

 

【ジャッジ(パブロ)戦】

 

【戦闘終了後】
ジャッジ
 おうおう。そなたは実に強いな、プレイヤー。どうやら希望はあるらしい。

ジャッジ
 では好きにせよ。

ジャッジ
 我輩もお前の旅に加わろうぞ、若きドゥよ。

ジャッジ
 道を示すのだ、プレイヤー。
 我輩の命はそなたの手に預けたぞ。

  ジャッジが仲間に加わった。

ジャッジ
 しかし、口を挟ませてもらうと……

ジャッジ
 お前の身体には、いささか奇妙なところがあると思えて仕方が無い……

ドゥ
 ……。

ジャッジ
 個人的なことならば我輩は干渉すまい。少し好奇心に負けたものでな。

ジャッジ
 しかし、もし重荷でなければ、ひとつ聞いてもよいかね?

ドゥ
 いーよ。

ジャッジ
 お前の父親とは一体誰なのだ? 我々が初めて会った時にお前は彼の話をしていたな、それ以来そのことがずっとこの老猫の好奇心を刺激しておるのだ。

ドゥ
 ああ。その……
 パ、パパはザックだよ……

ジャッジ
 ザック? まさか、ザッカリーと言いたいのではあるまいな?

ジャッジ
 では彼はまだ生きていたのか……

ジャッジ
 引き止めてしまって大変申し訳ない。これ以上時間を浪費するのは止そう。


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☆ゾーン2・図書館
ヴァレリー
 に、兄さん?

ヴァレリー
 本当に……本当に、あなたなんですね?

ジャッジ
 ああ、愛しいヴァレリーよ……そうだ……

ヴァレリー
 あなたはもういなくなってしまったんだと……

ジャッジ
 我輩もお前のことを同じように思っていた……

ジャッジ
 この子がいなければ、我輩はお前をこの目で見ることも叶わなかっただろう……

ジャッジ
 ここに来ることもなかっただろう……


ジャッジ
 しかるべき時にお前を守れなかった我輩を許してくれ、愛しきヴァレリーよ……

ヴァレリー
 自分を責めてはいけません、パブロ。
 あなたは何も間違ったことはしていない。

ヴァレリー
 あなたが無事だったことが僕にはとにかく嬉しいんだ……

ヴァレリー
 あなたが血塗れでボロボロになってこの屋上に現れた時、僕は恐怖を覚えた。

ヴァレリー
 僕はあなたを助けたかったのにそれができなかった。

ヴァレリー
 あなたが息を引き取った時も僕は決してあなたの側を離れませんでした。あなたが僕のところに戻ってくる日を僕は待っていたんです……

ヴァレリー
 そして今、あなたはやっと戻ってきた……
 戻ってきたんだ……

ジャッジ
 お前を蘇生させる術もあればと思ったのだが……しかし、お前の身体は……

ヴァレリー
 いいんですよ、パブロ。

ヴァレリー
 あなたならきっと方法を見つけてくれる。

ヴァレリー
 僕には分かっています。

ヴァレリー
 でも今は、あなたには自分の旅がある。みんなを守らなければいけない。

ヴァレリー
 僕はまだここにいます。心配しないで。

ジャッジ
 我輩はきっと戻ってくるぞ、ヴァレリー。お前の側に戻ってくるからな……

ジャッジ
 もうお前を一人にはせん……約束する。