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OFF派生のまとめとか洋ゲーの和訳とか

Encore (Demo1) プロローグ~ゾーン0

Yunonin氏制作のOFF派生作品「Encore (Demo1)」の邦訳記事です。
ゲームのダウンロードはこちらから。
※プレイヤーの名前は「プレイヤー」に置き換えています。
※メインストーリーのみの翻訳です。実際にプレイしている際の補助として使うことを想定して作っています。メインストーリー以外の要素(NPCの会話、謎解きなど)は是非プレイして確かめてください。
※OFF非公式日本語版未プレイにつき個人訳準拠です。意訳・超訳・誤訳あり。
(次→ゾーン1:ダミエン、ペンテル

 

 

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 ここにはかつて、ある世界が存在した。

 だが、それは遠い昔のこと。

 「終わりだ、ジャッジ」
 「己の役目から逃れることなどできはしない」
 「……」

 ……

 ※名前選択後
 ようこそ、プレイヤー。
 今あなたが目撃した出来事によって、世界は終わりを迎えたように見えたかもしれない。
 だが、新たな公演が求められている。
 物語の主題のいくつかはもはや取返しがつかない状態になっているが、それでも再演の予定は組まれた。
 あなたには「メロディスト」という存在が与えられた。
 メロディストはある重要な使命を負っている。必ずやその使命を達成せよ。
 そして何よりも、常に計画通りの進行に努めろ。
 あなたたちをゾーン0に送る。
 詳細については「カウンセル」という者を探すように。
 幸運を。


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●ゾーン0
☆入口
メロディスト
 ……はじめまして。

メロディスト
 あなたがプレイヤーですね。お会いできて光栄です。

メロディスト
 わたしを動かす時には、キーボードの矢印キーを。

メロディスト
 周囲を調べる時には、スペースキーかエンターキーを使ってください。


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☆北西・チャーリーのレストラン
チャーリー
 どーもどーも、いらっしゃい!

チャーリー
 つつましき我がレストランにようこそ!

チャーリー
 何か注文するのかい、それともただそこで突っ立ってるだけ?

メロディスト
 こんにちは、ええと……

メロディスト
 チャーリー、でよろしいですか?
 (※訳注:外の看板を事前に調べていた時のみ)

チャーリー
 そうだよ!

メロディスト
 カウンセルという方を探しています。

メロディスト
 どこに居るかご存知ですか?

チャーリー
 ああ! ディアナに会いたいんだね?

チャーリー
 このゾーンの中央にある倉庫に行くといい! 彼女はだいたいそこにいるよ。

メロディスト
 倉庫に入る方法はご存知ですか?
 どの入口も開いていませんでしたが。

チャーリー
 そうだな……

チャーリー
 お前さんに話していいことじゃないんだが、俺は倉庫に入れるパスコードを知ってる。

チャーリー
 倉庫の下の階にある簡単なパズルを解くと、上の階が開くんだ。

チャーリー
 100クレジット寄付してくれれば、さっき言ったパスコードを教えてあげよう!

チャーリー
 で? どうだい? 【→Pay him(寄付する)】

チャーリー
 よっしゃ! ちょっと待ってな!

チャーリー
 ほれ!

 倉庫のパスコードをもらった。

メロディスト
 ありがとうございます。

チャーリー
 いいってことよ!

※もう一度話しかける
チャーリー
 ディアナは知らない人間にはちょいと冷たいかもしれんが、怖がらなくていい!

チャーリー
 しばらく経てばちゃんと仲良くなれるさ!

チャーリー
 ところで、もし軽く食べたくなったらいつでもこの店においで!

メロディスト
 分かりました。


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☆倉庫上階(※下の階でパズルを解いた後)
カウンセル
 ……。

メロディスト
 ……。

カウンセル
 ……冗談だろう。

カウンセル
 この孤島の領地に二人も愚か者が現れることはあるまいと思っていたのに。

カウンセル
 その無様な尻を引きずってどうやってここまで来た?
 まさかチャーリーが地階の入り方を教えたなどとは言うまいな。

メロディスト
 ええ、彼が教えてくれました。しかしそれはまた別の話です。

カウンセル
 ……あの馬鹿、余所から来た侵入者はここに入れるなと何度言えば……

カウンセル
 まあいい。用件は何だ。

メロディスト
 あなたの手をお借りしたく、ここまで来ました。

カウンセル
 間違いなく冗談だな。許可も無く私の住処に踏み込んで、そんな訳の分からないことを抜かすとは。

カウンセル
 だがそれでお前が気分を良くしてさっさと消え失せてくれるというのなら、詳しい話を聞いてやらんでもない。

カウンセル
 ただし手短にお願いする。無駄なお喋りに貴重な時間を費やしたくない。

メロディスト
 わたしには……

カウンセル
 ちょっと待て、阿呆の演奏者。

カウンセル
 そんな素っ頓狂な出だしで自己紹介をしようというのではあるまいな。

カウンセル
 馬鹿の中の馬鹿とでも呼んで欲しいのか?

カウンセル
 そういうことなら異論は無いぞ。
 喜んでそう呼んでやる。

メロディスト
 ……わたしはメロディスト。神聖なる使命を託されています。

カウンセル
 さっきここに現れた球馬鹿と似たようなことを言う。

カウンセル
 あいつもやはり礼儀知らずだった。お前ほど図々しくは無かったが。

カウンセル
 それにあの服装の色合いはこのゾーンに良く合っていた。

カウンセル
 話が逸れたな。

カウンセル
 操り糸を手繰っているそこの魂はどうなんだ? さっさと素性を明かせ。

メロディスト
 あの方はプレイヤーです。全てを見、全てを聞いていますが、わたしたちと会話することはできません。

カウンセル
 素晴らしい。少なくとも、訳の分からんことを言う声をもう一人相手にする必要は無いわけだ。

カウンセル
 では、私の助けを求める理由について詳しく話すことを許可する。手短にな。

カウンセル
 それ以上近づかないでもらおう。

メロディスト
 失礼。

カウンセル
 早く。私の貴重な時間をこれ以上無駄にするな。

メロディスト
 わたしには果たさなければならない神聖な使命があるのです。

メロディスト
 この世界は穢れに呑み込まれようとしています。

メロディスト
 世界に調和を取り戻さなくてはなりません。

カウンセル
 戯けたくだらん目的にも思えるが、賞賛に値する性質のものであることは否定できん。

カウンセル
 お前も、さっき話した本塁打も、似たような目的を掲げているな。

カウンセル
 お前たちの間には何か関係があるのか? 似た使命を負っているなど偶然では起こり得まい。

メロディスト
 関係は無いかと。

メロディスト
 ですが、その方も神聖なる存在として調和をもたらす方法を探しているようですね。

メロディスト
 ならその方にお会いしなければ。力を合わせればこの世界の荒廃を止められるはず。

カウンセル
 言わせてもらえば、お前はただでさえ乱れている私のスケジュールを数分無駄にしてはくれたが、

カウンセル
 操り糸に繋がれているその心からは善行を為したいという思いが強く伝わってくる。

カウンセル
 スポーツマンの同胞と合流しようと考えているのなら、私の話をよく聞かねばならない。

カウンセル
 耳を澄ませよ、音楽家の侵入者よ。二度は言わぬぞ。

カウンセル
 承知のこととは思うが、このゾーンを出れば、悪意ある者どもが最も暴力的な方法でお前の弁解めいた背中を狙ってくるだろう。

カウンセル
 お前の神聖なる使命も、まともな脳を備えた生者が誰一人訪れぬ侘びしい葬儀で終わりを迎える可能性が高い。

カウンセル
 お前が無慈悲なる戦いに挑む術を持っていないのであればな。

メロディスト
 バトルを行いますか? 【→No】
 (※訳注:戦闘のチュートリアル。ここでは省略する。)

カウンセル
 わざわざ自分の力を示さずとも指揮棒を巧みに操る術など知っている、ということか。

カウンセル
 自分は無二の戦士であると言うのなら、私は疑問を差し挟む立場にない。

カウンセル
 とにかく、ようやくこの地を離れる準備が整った。

カウンセル
 このゾーンの東側で待っている。最後にもう一つ説明しなければならないものがあるのだ。

カウンセル
 遅れるな、外は雨だ。私は雨に魅入るタイプではない。


東端
カウンセル
 来たか。

カウンセル
 速やかに姿を現してくれないものかと考えていた。

カウンセル
 この美しい毛並みがこうもずぶ濡れにならない内に。

メロディスト
 その……ますますびしょ濡れになっていますが。

カウンセル
 うむ、確かに。モタモタしないで最後の話題に入ろう。

※セーブブロックに近づく
カウンセル
 眼前に浮く立方体を見るがいい。

カウンセル
 鋭利な輪郭。
 深紅の色合い。
 実に驚異的で、異界めいている。

カウンセル
 世界の復活を目指すお前の旅路において、この箱は極めて有用なものとなるだろう。

カウンセル
 これはお前のHPとCPを全回復し、進捗をセーブする。

カウンセル
 だが最も重要なのは、お前を無の世界へ送ることができる点にある。

カウンセル
 無の世界は、この実世界の外にある移動可能な辺土の領域。そこではある地点からある地点へ光の速さで進むことができる。

カウンセル
 しとどに濡れた手で箱に触れる前に、これを受け取れ。

カウンセル
 この奇抜な名のカードは、ゾーン1へ入るための鍵となる。

 獅子座のカードをもらった。

カウンセル
 では、直ちに最初の目的地へ向かえ。
 運が良ければまた会うこともあるかもしれない。

カウンセル
 私はそのようなことは期待しないが、易々と避けられることでもなかろう。

メロディスト
 貴重な情報をありがとうございました。

カウンセル
 ……無駄な礼で時間を無駄にするな。さっさと出立しろ。

カウンセル
 もう一つ。最初の目的地に着くと、気温がずいぶん下がっているのに気づくだろう。

カウンセル
 ゾーン1の気候帯に入るなら、極寒の冬に備えておけ。

メロディスト
 分かりました。心に留めておきます。