JimJam氏制作のOFF派生作品「Sincere Deceit」の邦訳記事です。
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※プレイヤーの名前は「プレイヤー」に置き換えています。
※メインストーリーのみの翻訳です。実際にプレイしている際の補助として使うことを想定して作っています。メインストーリー以外の要素(NPCの会話、謎解きなど)は是非プレイして確かめてください。
※OFF非公式日本語版未プレイにつき個人訳準拠です。意訳・超訳・誤訳あり。
(前→【赤編】市街~塔(第1階層))
(次→【赤編】塔(第3階層))
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☆第2階層:未来(Layer2: The Future)
エイブラム
聞かせてくれ……
彼らが自分の甘ったるい嘘を通じて物事を見ているというのは、どんな気分がするものなんだ?
エイブラム
昔のお前はもっとまともだった。
ここで時間を浪費している間に馬鹿になったか?
エイブラム
自分に悪意が無いと彼らが思ってくれることを本気で期待するとは……
私でさえ分かるというのに。
ザフキエル
前は分からなかったが、今は分かるとでも?
ザフキエル
きっと彼らは「あれ」が見つからなかったのだ。お前が実に巧妙に隠したせいで見つけ出せなかったのだろう。
エイブラム
何より、お前の手に渡らないようにした。
彼らが「あれ」を使って何をしようと私は興味がない。お前の思惑に反した使い方をしている限りはな。
ザフキエル
……いずれ私の手に戻るさ。
私には分かる。「あれ」が見つかって捧げられるだけの猶予はまだある。
ザフキエル
まだ時間はある……
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☆赤の間
正面の石碑
バッター
石碑に何かが刻まれている。 【→Read it(読む)】
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心身の道を歩む者よ。
己の撒いた種の行く末を見よ。
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道を拓くには3体の獣を屠らねばならぬ。
終焉の前の狂気と破滅の果てに遺されし3人の簒奪者を。
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果敢にも立ち向かいし者どもを喰らい力を奪った心無きグール。
破壊さるるべき食物連鎖の頂に立つ者。
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かつて宿主となり、今は影と明滅する魂の王国の主となった寄生虫。その止まり木に登り、引きずり降ろせ。
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残されし者。獣となるべく血と胆汁と肉を喰らう模倣者。工場の骨組みに巣を作りし者。
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これらを屠り、この世界を繋ぎとめる錆びついた枷を破壊せよ。彼らはこの無気力なる世界を絶望の支配の下に存続させることを望んでいる。
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最後には、彼らも不要だ。
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☆緑の間(zone1風エリア)
シャチハタ最奥
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あれは俺から全てを奪った。
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俺をバラバラに引き裂いた。
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俺を間違ったものに変えた。
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こんなのは、俺のあるべき姿じゃない。
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痛い。
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止まらない。
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絶対に。
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頼む、止めてくれ。
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これ以上壊れたくない。
アルマ最奥
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俺たちの巣に入り込んだこいつは誰だ?
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強え奴か? あいつみたいに?
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ああ、そうだ。あの時のあいつと同じだ。
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こいつも喰っちまおう。
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ああ、俺たちには力が必要だ。
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もっと力が。
【Forniret戦】
【戦闘終了後】
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力だ! 眩しい!
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あいつの力は使えねえ!
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クソ野良犬が! 獣が!
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燃え上がる肉に焼き尽くされろ……
部屋を出る
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お許しください、父よ。俺は罪を犯しました。
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☆紫の間(zone2風エリア)
遊園地・ジェットコースターのレールを渡った後
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無駄、無駄。全ては無駄。
燃え上がる肉。幾重もの闇の下で押し殺される悲鳴。壊れたものの身体に開く目。わたくしの身体に開く目。
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わたくしは過去の者。後を追う者。この地が存在することを止めた時に死ぬ運命の者。皆の終焉が近付いている。それは我々を捕らえ、偽りの解放の約束を以って我々を嘲る。
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尾を呑む蛇の如くに輪が巡る。深淵を目指して永久に廻り続ける。お前がどれだけ望んでもそれは止められない。
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この無意味なゲームを止めよ。
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燃える。
ショッピングモール・迷路最奥
※左の扉
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我輩の弟はどこへ行った?
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弟を探してくれ。真実を教えてやってくれ。
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伝えてくれ……助け出してやれず、すまなかったと。
※右の扉
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僕の兄さんはどこへ行ったんでしょうか?
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兄さんを探してください。本当のことを教えてあげてください。
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伝えてください……起きてしまったことで、自分を責めるべきではないと。
※北側にある猫の絵
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あやつがこうなることを許してしまったというのに、どうして自分を責めずにいられよう? 我輩はあやつの傍にちゃんとついてやることができなかった。
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もっとやれたことがあるはずなのに。この状況はあやつが望んでいたことではない。
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あやつに伝えてやってくれ、我輩は今でもお前を愛していて、これはお前のためにやっているのだと。いつでも、いつまでも。
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それまで我輩はあやつを待っていよう。
※東側にある猫の絵
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あれは彼の責任なんかじゃない。僕がしてしまったことで、彼を責められるわけがありません。
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彼に伝えてください、僕は今も彼を愛していて、自分のことを許してあげて欲しいと思っていることを。
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その時まで、僕は彼を待っています。
※左の扉
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あやつは今でも優しいのだな。
我輩の心を軽くする言葉を知っておる。
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感謝する。
※右の扉
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彼の心はようやく重圧から解放されます。元より負うはずのないものでした。
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ありがとうございます。
図書館屋上・猫の絵
バッター
壁に猫の絵が描かれている。微かに猫の鳴き声が聞こえてくる。 【→Touch the wall(壁に触れる)】
バッター
何も……
【The Parasite戦】
【戦闘終了後】
屋上から出る
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ここまでするつもりはなかったのに。
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☆黄の間(zone3風エリア)
エリア4・通路
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わたしを見ろ……
残されたものはこれだけ……
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彼が内側で蠢いているのを感じる……
焼ける……
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彼を……
わたしの骨の合間から追い出してくれ。
落下中
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親愛なるプレイヤーとその操り人形よ。
ゴールは近い。
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終焉を迎える前に君たちと話せるかもしれない。
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かの父の忌まわしき子は、わたしに理解不能な褒美を与えた。わたしはこのゾーンの機械仕掛けの檻の中を、どこまでもどこまでも広がっていった。
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再び君と会えることを楽しみにしている。
君の脆い身体を丸呑みにしてやろう。
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蜘蛛の巣に落ちろ。
エリア4・最奥
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害虫がわたしの巣の最奥にたどり着いた。
ようやくだ。
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驚くべき、と言いたいところだが、ここまで来ればもうお互い分かっている。驚くべきことなどもはや存在しないということを。
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君は最後に会った時から随分と強くなったな。実に喜ばしい。君がここに叩き落としてくれたわたしの身体を、君の肉で修復しようではないか。
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かつてのわたしの言葉を借りれば、君を角砂糖のごとく食らい尽くしてやろう……
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喜びとともに!
【The Gluttonous Slug戦】
【戦闘終了後】
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言っただろう……驚くべきことなど、もはや存在しない。
フフ……
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自分を殺す相手を選ぶことができたなら、わたしは君を選んだよ、プレイヤー。
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君は、この事態を招いたあの臆病な蛇よりずっとマシだ。彼は強者の振りをしているが、いずれ何もかもハッタリだということが分かるだろう。
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フフ……
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あの臆病な幼子に地獄を見せてやってくれ。
部屋を出た後
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これから起こることが、わたしは怖い。
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☆出口
エイブラム
プレイヤー……
エイブラム
彼らは、我々の無知の報いを受けた。
私が真実を知らなかったことの報いを受けた。
エイブラム
お前は扉を開いた。ゆえに、お前に始まりを見せよう。
エイブラム
いつかお前にも分かる日が来るかもしれない。何故私がこの道を選んだのかを。
そして、何故それが終わりを迎えなければならないのかを。
ザフキエル
万物の終焉した今、世界は今ひとたび蘇る。芋虫が蝶となるがごとく、穢れた世界の抜け殻から、私は美しきものを創り出す。
ザフキエル
今度は完全なものとなるだろう、あの子が望んでいたように。
ザフキエル
プレイヤー、私がどう世界を復活させたか分かったかい?
世界がいかに全きものになるはずだったか分かったかい?
ザフキエル
それなのにあの恥知らずが、存在すべきでない連中を紛れ込ませた! 彼が創った完璧な世界に疵をつけたのだ!
エイブラム
……完璧なものか。完璧になるはずがなかった。
私は償いがしたかったのに、お前はそれを許さなかった。
エイブラム
だからこうするしかなかったのだ。
選択肢を与えなかったのはお前だ……