四の五の

OFF派生のまとめとか洋ゲーの和訳とか

Sincere Deceit 【青編】工業エリアその2(地下研究所)~市街

JimJam氏制作のOFF派生作品「Sincere Deceit」の邦訳記事です。
ゲームのダウンロードはこちらから。
※プレイヤーの名前は「プレイヤー」に置き換えています。
※メインストーリーのみの翻訳です。実際にプレイしている際の補助として使うことを想定して作っています。メインストーリー以外の要素(NPCの会話、謎解きなど)は是非プレイして確かめてください。
※OFF非公式日本語版未プレイにつき個人訳準拠です。意訳・超訳・誤訳あり。
(前→【青編】工業エリアその1(工場)
(次→【青赤共通】牢獄その1(ウォーデン登場まで)

 


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☆工場地下研究所1階:研究室

南側の部屋で7桁コード(2569419)を入力した先にあるメモ
バッター
 メモがある。
 「ローランドさん、キーカードの返却が遅くなってすみません」

バッター
 「地下2階のあの部屋は整理しておきました。あと、地下3階の厄介なサンプルも始末しました。意味はお分かりですね」

バッター
 メモの隣にキーカードがある。

 研究室のキーカードを手に入れた。


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☆工場地下研究所2階:実験室

グールが大量にいる部屋の南側の部屋でオレンジ色の培養槽を調べる

 働け。
 生み出せ。
 未来を創れ。
 愛する人を守れ。


 もう誰も失ってはいけない。
 皆を消し去ってはならない。
 私なら直せる。
 私なら皆を元に戻せる。

バッター
 ……。



 お前はもう止まれない。
 このエリアは我々のものだ!


 他のエリアもいずれそうなる。
 あいつには我々を抑え込むことはできない。
 あいつは奪い取った玉座から引きずり降ろされるのだ!


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☆工場地下研究所3階:サンプル収容室書籍・メモ

最初の通路
【サンプルD3-004】
※扉脇のメモの説明

 サンプルD3-004
 状態:生存


 倉庫にある餌をドアのスロットから入れること。特別な指示がない限り入室を禁ずる。守らない場合は解雇とする。

バッター
 末尾には「R」という署名がある。

※扉を調べる
バッター
 開かない。ドアに小さな切れ込みがあり、そこから何かを入れられそうだ。 【→Look inside(覗いてみる)】

バッター
 ……何も見えない。


 エ……エサを……


 カギと……交換……

※扉を調べる(※H3-009の部屋でレーションを取った後)

 エサを……持ってるのか……
 入れてくれ……スロットから……


 やっと……エサが……


 ありがとう……カギだ……

 血まみれの鍵を手に入れた。


 入って……構わない……

※室内でサンプルを調べる

 浄化者よ、我々の中に君を知っているものがいる。我々は様々な出自を持ち、ひとりひとり記憶がしっかりと残っているのだ。食糧を与えてくれて感謝する。必要なら話をしてあげよう。



 この場所にいる他の者たちには気をつけろ。我々は食糧に関する礼儀を弁えているが、他の者は違う。彼らは君をエサと認識するか、もっと酷いことをしてくるかもしれない。


 永久に正気を失う時、死よりも恐ろしいものが待っている。



 我々はさまざまな声音を使うことができるが、好きなのは我々に食糧を与えてくれる科学者の声だ。


 今はもう死んでしまったがね。分離した者が彼の皮を奪い、我々をここに閉じ込めた。以来我々は何も食べていなかった。君が来るまで我々は空っぽだったのだ。


 我々のうちの一人が食糧を探しに行ったが、あの女性に連れて行かれてしまった。


 しかし彼女に恨みはない。彼女も実に悲しい状況に置かれている。少なくとも、終わりの時を待っている間にささやかな慰めを得られたことだろう。



 分離した者は元は我々の一部だった。彼は父と一つになることを望まず、科学者の姿に扮してあるゾーンに入り込んだ。


 彼が反抗心によりあの商人から奪い取ったデータのせいだ。科学者たちは提供者にもっと注意を払うべきだった。


 ところで、君からは彼の匂いがするね……



 我々に攻撃しなかったのは賢い選択だったぞ、浄化者よ。我々はこの身体を完全に制御できてはいない。君が攻撃していれば、君は飲み込まれていただろう。


 だが……君はそのことを知っていたのではないかな?



 我々にこれを命じた科学者は、より善いもののためだと言っていた。彼は我々を通じて何らかの形で父をコントロールできるか試していた。


 きっと彼は学んだだろう。神を我がものとし、あまつさえ操ろうとするなど愚の骨頂であるとな。彼はこれまで多くのものを失ってきたし、これが終わるまでにさらに失うことになるのだ。


 だが彼はこのことも、そして君のことも気付いている。さあ、近づいてごらん、壁の向こうから彼の吐息が聴こえることだろう。


 彼に会ったら、よろしくと伝えておいてくれ。



 我々の話はこれで全てだ、浄化者よ。
 我々は君がくれた食糧を食べることにしよう。


【サンプルH10-001/H10-002】

※扉脇のメモの説明

 サンプルH10-001
 状態:死亡
 死因(C.o.D):H10-002によって内臓を引き抜かれたため


 サンプルH10-002
 状態:生存
 当サンプルは当分の間拘束し、研究を行う。

バッター
 末尾には「R」という署名がある。


【サンプルJ7-008】

※扉脇のメモの説明

 サンプルJ7-008
 状態:生存
 コードネーム:ジェリコ


 当サンプルは態度良好であれば工場内および外に自由に出入りしてよい。

バッター
 末尾には「R」という署名がある。


【サンプルJ7-005】

※扉脇のメモの説明

 サンプルJ7-005
 状態:生存
 コードネーム:ジャボック


 サンプルが落ち着いた状態でない場合には入室を禁ずる。

バッター
 末尾には「R」という署名がある。


2番目の通路
【サンプルH3-009】
※扉脇のメモの説明

 サンプルH3-009
 状態:生存


 全職員はこの部屋から聞こえる悲鳴を無視すること。守らない場合は解雇とする。

バッター
 末尾には「R」という署名がある。

※扉を調べる
バッター
 開かない。

バッター
 ドアの向こうから何か聞こえる。【→Listen close(耳をすます)】

バッター
 女性が痛みで悲鳴を上げているらしい。

バッター
 放っておいた方がいいだろう。

※室内の死体を調べる(※Store Room Aから出てきたエルセンが飛び込んだ後に入れる)
バッター
 死んでいる。手にはレーションが握られている。


 触るなァァァ!!!


 それ……あたしの……あたしの……

※室内の死体を調べる(※左隣の部屋でクマのぬいぐるみを触手に与えた後)

 あり……がと……

バッター
 彼女は満足したようだ。今ならレーションを取れるだろう。

 レーションを手に入れた。


【サンプルH3-010】

※扉脇のメモの説明

 サンプルH3-010
 状態:死亡


 サンプルH3-010の痕跡を全て除去できるまで、この部屋は空き部屋とする。


 この部屋から何か音が(特に泣き声や子どもの笑い声が)聞こえた場合、主任に連絡すること。

バッター
 末尾には「R」という署名がある。


【サンプルH1-007】

※扉脇のメモの説明

 サンプルH3-007
 状態:活発


 鏡が何らかの形で破壊されたりヒビが入った場合は取り換えること。


 金縛りに遭った場合は気分を落ち着けて、いかなる状況でもサンプルと顔を合わせないこと。

バッター
 末尾には「R」という署名がある。


【サンプルH4-012】

※扉脇のメモの説明

 サンプルH4-012
 状態:生存


 当サンプルは常時拘束状態とする。内臓を取り除かれる恐れがあるため、視線を合わせてはならない。


【サンプルH1-005】

※扉脇のメモの説明

 サンプルH1-005
 状態:停止


 当サンプルは当面の間凍結状態とする。室温に変化が見られた場合は直ちに報告すること。


 主たる身体の外に感染が広がらないよう、週に一度は手足を除去すること。除去が行われなかった場合は解雇とする。

バッター
 末尾には「R」という署名がある。


【サンプルA1-0020】

※扉脇のメモの説明

 サンプルA1-0020
 状態:死亡
 コードネーム:…シー


 ページは「失敗作」という一単語を除いて汚されている。

バッター
 末尾には「G」という署名がある。


【サンプルA1-????】

※扉脇のメモの説明
バッター
 掲示物が貼られている。一部が削り取られている。
 「サンプルA1-???
  状態:????」

バッター
 「入ってはいけない。
  ドアを見てはならない。
  認識すらしてはならない。」

バッター
 「……なければ、お前が傷つけられることはない。」
 これ以降の部分は破り取られている。

バッター
 末尾には「G」という署名がある。

※床の口を調べる
バッター
 どうやら口のようだ。【→Drop meat in(肉を投げ入れる)】

バッター
 どの肉を入れる? 【→Belphegor’s Meat】

 古い鍵を手に入れた。(訳注:Store room Bが開く。)


【サンプルH2-002】

※扉脇のメモの説明

 サンプルH2-002
 状態:生存


 当サンプルは遊びを好むような言動を示し、時おり自由に人の後をつけたり消えたりする。今のところは脅威ではないと思われる。


 通常のものではない例外的な行動が見られた場合(特に当サンプルが部屋を出た場合)は直ちに報告すること。

バッター
 末尾には「R」という署名がある。


3番目の通路
【サンプルGEN 314】
※扉脇のメモの説明

 サンプルGEN 314
 状態:行方不明

バッター
 これ以降が破り取られている。


4番目の通路
【サンプルG1-000】
※扉脇のメモの説明

 サンプルG1-000
 状態:生存


 上層部の命令により、いかなる時もこの部屋への立ち入りを禁ずる。


 当プロジェクトに関する質問はローランド氏に問い合わせること。数値が不安定になった場合はローランド氏に連絡し、プロセスのリセットを求めること。

バッター
 末尾にはローランドの署名がある。


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☆工場地下研究所3階最奥


 対象を分析中……


 対象をS級浄化者と認識。正式名称:バッター。


 「メッセージの再生」を行います。
 しばらくお待ちください。

???
 来たか。

???
 急げ。破壊してくれ、私の……

???
 行動を中止
 新しいコマンドを実行すすスるるルルルル

???
 アラユル方法ヲモッテ対象ヲ殲滅セヨ


【Gaius, Margaret, Nathan, Rosemary戦】


【戦闘終了後】
ガイウス
 プレイヤー……バッター……
 私を内なる狂気から解放してくれたこと、感謝する。

ガイウス
 ようやく正気を取り戻すことができた。君に最後の願いを伝えるだけの時間しかないが。

ガイウス
 我々ならあれをコントロールできると思っていた……
 だが、最終的に私は全てを壊してしまった。友人たちはいなくなり……全てが崩れ去ろうとしている。

ガイウス
 頼む、始まってしまったことを終わらせてくれ。我々が為し得なかった、これを終わらせるための方法を見つけてくれ。

ガイウス
 全てを浄化するのだ。
 我々がこの世界に招き入れた、あの冒涜的な穢れを消し去ってくれ。

ガイウス
 には私は救えなかった。だから私は彼がこの身に結んだ操りの糸を解いたのだ。それでも十分ではなかったが……

ガイウス
 これ以上こんなことを続けるのは無慈悲だ。手遅れになる前に止めてくれ。

ガイウス
 が望むような復活など不可能なのだ。

バッター
 ガイウスよ、このエリアはお前の支配から解放された。

ガイウス
 ……ありがとう。


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 苦悩の末、お前は己の頭をかつての寄生虫と同じように病に感染させることを許した。お前は懸命に神に祈り、我々が創ったものを元に戻そうとした。お前の罪のその先に、数々の犠牲が生まれた。


 先達と同じように、お前は皆を救うための方法を探る過程で、周囲の人々の心身を己の妄想により蝕んだ。砂糖菓子は正しき道ではなく、早すぎる死に向かう道へと導いた。


 二度と同じようにはさせない。



 プレイヤー……よくやった。
 穢れし4人のガーディアンの内、3人が堕ちた。
 残るはあと1人だ。


 市街の西側へ向かえ。牢獄に入れるようになっているはずだ。穢れを永遠に止めるため、ガーディアンを探し出せ。


 それが終わったらまた話そう。
 幸運を、プレイヤー。


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☆ガイウス撃破後の工業エリア

ザッカリー
 ようプレイヤー!
 いい日だな、調子はどうだ?

バッター
 ザッカリー。

ザッカリー
 お前さんもな、浄化者殿!
 大丈夫、お前さんにも、その輝けるクレジットにも会えて嬉しいぜ。

ザッカリー
 ところで、お前さんたちにお願いがあるんだ。

ザッカリー
 市街の中心部にある俺の店がチンピラどもに乗っ取られちまった。そいつらの要求がどう考えても俺の手に負えるものじゃなくてさ。

ザッカリー
 店に行って、あいつらを説得して追い出してくれないか。やめろと言っても聞く耳は持たないだろうがね。

ザッカリー
 今すぐじゃなくていいんだ、友よ。まだこのエリアでやることがあるかもしれないし。

ザッカリー
 いずれにしろ次の目的地へ向かう道の邪魔にはなってる。ついでにパパッとやってくれ。

バッター
 調べてみよう。

ザッカリー
 助かるぜ、アミーゴ! ならお前さんに任せた。

ザッカリー
 前より良い品を揃えて待ってるよ。


工場地下研究所2階・最南の部屋
※左の光を調べる
ネイサン
 ん? ああ、アンタか。よう。

ネイサン
 あんなことがあった後でアンタと会うのも変な感じだな。けど、俺たちを助けてくれたことは感謝してもいい。

ネイサン
 何か用か?

【→Who are you?(お前は?)】
ネイサン
 俺はネイサン。この工場の研究者だ。

【→What did you do?(何をしていた?)】
ネイサン
 兵器の研究開発を担当してた。地下から掘り起こした水晶を使った銃の製造が俺の自慢だった。

ネイサン
 銃ってのは身体をぶち抜く武器だ。水晶を拡散させて内臓にさらに損傷を与えるタイプもある。

ネイサン
 もちろんもっと野蛮な武器もあったぜ、槍やらバットやらこん棒やら……それはアンタも知ってるだろう。

ネイサン
 ただ、俺は……あの時少しばかり計算違いをしたのかもしれねえ。そのツケがどうなったかアンタも見たよな。

ネイサン
 だが金属のドラゴンになれたのは結構イカしてたと思うんだ。自分を制御できなくなっちまったが。

ネイサン
 そうだな……俺のこの霊体をもう一度ああいうもんに入れてみたらどうなるんだろうな。もっと研究してみないと。


※中央の光を調べる
マーガレット
 あら、こんにちは。また会えて良かったわ。やっとちゃんと話ができるわね!

マーガレット
 私たちを助けてくれたことのお礼が言いたかったのよ。特に私の彼を助けてくれたことを。

マーガレット
 あの人は良いことがしたかっただけ。私たちはあの人の後悔でこの世に繋ぎ留められたけど、彼を責める気なんて無いわ。

マーガレット
 ただただ、やっと安らかに眠れることが嬉しい。でも今は、しばらくここに留まってこの世の最後の日を過ごすつもり。

マーガレット
 あっ、無駄話を聞かせちゃった! 何かお話したいことはある?

【→Who are you?(お前は?)】
マーガレット
 あ、ごめんなさい! まだ名前も言ってなかったわね。私はマーガレット、友だちはマージって呼んでるわ。私はそのあだ名のほうが好き。

【→What did you do?(何をしていた?)】
マーガレット
 ガイウスの研究チームに居たわ。生体工学に関わること全般が担当よ。

マーガレット
 あなたも知ってるかもしれないけど、私の研究は間違った使い方をされてたの。人生ってそういうものよね。

マーガレット
 私の本当の使命は、あの人が植物と樹木を再生するお手伝いをすることだった。それでいつか世界中を覆い尽くそうって思ってた。

マーガレット
 生まれ変わったら、今度こそちゃんとそれに取り組むわ。


※右の光を調べる
ローズマリー
 どーも! 君があたしたちの恩人のバッターだね。話せて嬉しいよ!

ローズマリー
 あたしたちを助けてくれてありがと! 君は救世主だよ。

ローズマリー
 何か訊きたいことがあるんじゃない? 力を貸すよ。あたしにできることって言ったらそれくらいだし! 前に君を殺そうとしたのは忘れてよね。

【→Who are you?(お前は?)】
ローズマリー
 あたしはローズマリー! ローズとかマリーとか呼ぶ人もいるけど、どっちでも構わないよ。何でも答えたげる!

【→What did you do?(何をしていた?)】
ローズマリー
 劇薬や爆発物の研究をしてたんだ。納得でしょ、アハハ。

ローズマリー
 ゴメン、ちょっとブラックだったか。あたしはこの世界をもっとよく理解するために、色んな混合物を作ったり分析したりしてたの。

ローズマリー
 地下の発掘の手伝いもしてたんだよ! ネイサンは水晶探しに夢中だったけど、あたしは土とか水の方に興味があったな。

ローズマリー
 あいつがあんなに興奮してるとこは初めて見たね、君にはきっと言わないだろうけどさ。今も時々そのことでからかってんの。もちろん悪意は無いんだよ!

ローズマリー
 ここから出ていけるようになったら、またあいつのことを笑わせてやれるかもしれないね。あたし、あいつの笑顔が好きなんだ。滅多に見られるもんじゃないからさ!


追憶その1(工場2階・ガイウスのオフィス)

ローランド
 ガイウスさん? ……大丈夫ですか? 部屋に閉じこもりっきりです。みんな心配してますよ。

ガイウス
 ……ローランド、彼女が死んだ。私のせいで。

ローランド
 そ、それは違います! あなたのせいじゃないことはお分かりでしょう。誰も知らなかったんです……亡霊が、あんな風に暴れ出すなんて。亡霊は従順だと思っていたのに……

ガイウス
 御託はいい! この数か月間の実験は全部失敗だった!

ガイウス
 私が実験をやるたびに死人が出た! ネイサン、ローズマリー、そして今度はマーガレットだ!!! この状況が分からないのか?!

ガイウス
 私は呪われている。他のガーディアンもみんなそうだ。
 歴史は繰り返し、我々にそれを止める術は無い。動き出したものはもう誰にも止められないんだ!

ガイウス
 ジェイドン……彼の中にはまだ「アレ」がいる。マラキには何が起きているか分かるまい、呪いを広げるだけだろう! 私たちがあの部屋で何をしていたか、彼には知りようがないんだからな!

ローランド
 ガ、ガイウスさん……あなたは呪いの存在を信じるタイプじゃない。そんなことを口に出すのも頭の中で考えてしまうのも、きっと悲しみのせいです。

ローランド
 ジェイドンさんは病院で治療中です。彼が歩けるようになったらここへお連れしましょうよ。マラキさんには亡霊を殺したい欲求が治まるような話をしてあげましょう。

ローランド
 大丈夫ですよ、ガイウスさん。あなたには傷を癒す時間が必要です。ぼくは失礼します、どうぞお休みください。

ガイウス
 待ってくれ、ローランド!

ガイウス
 独りにしないでくれ。もう耐えられない。静かすぎて耳が潰れそうだ。

ローランド
 もちろんです、ガイウスさん。ぼくはここに居ます。

ガイウス
 私は……彼らを蘇らせる方法を探し出す。必ず道があるはずだ、絶対に!

ガイウス
 私が、私が全て元に戻すんだ……私ならそれができる。
 死神が来るまでもう少し時間が要る。私なら元に戻せる……そうだ。

ローランド
 ……死者は安らかに眠らせておくべきですよ、ガイウスさん。


追憶その2(工場地下研究所3階・大樹の部屋)

ガイウス
 この……外道め。ただただ嘲った目でこちらを見ているだけだ。これが面白いと思っているのか? お前にとって我々は単なる玩具なのか?

ガイウス
 お前を信じた私が馬鹿だった。私が神罰などというものを信じるほど落ちぶれるとは。

ガイウス
 お前が情け深い神だと言うのなら、お前の力を一番求めていた時にお前はどこにいた? どうしてあの亡霊どもを止めなかった? どうしてあいつを止めなかったんだ?!

ガイウス
 皆がこの穢れで命を落とし、あるいは苦しんでいるのを何故見捨てた? その口で「愛している」と言った者たちすら守ることができないくせに、よくも神を名乗れたものだ!

ガイウス
 ……お前の力を借りたいと思えばお前は応えてくれると期待するなんて。お前を信じるべきではなかった。


追憶その3(工場地下・アステリオンの部屋の前)

ローランド
 ガイウスさん、アステリオンメインフレーム計画の結果が来ました。工場の端末との同期には成功しましたが、このコア温度だと負荷に耐えるのは難しそうです。

ローランド
 アステリオンが全端末を同時に稼働させている間、十分な冷却を行う方法はまだ見つけられていません。申し訳ありません、ガイウスさん。

ガイウス
 予想はしていた。原始的なグールが扱えるような負荷ではないのだ。その情報は今後の参考とさせてもらおう。

ローランド
 ガイウスさん?

ガイウス
 ローランド、私に考えがある。この話は我々2人の間だけの秘密としたい。これでこの工場を今後も存続させられるかもしれない。

ガイウス
 もう少し時間が必要だ……うまくいけばこの身体もそれまでは持つ。これ以上は切り捨てられない。

ローランド
 ガイウスさん、また訳の分からないことを。何を仰ってるんです? これ以上切り捨てたら死んでしまいますよ。その……とにかく研究を続けましょう。もっといいアイデアが浮かぶはずです。

ガイウス
 もちろんだ。これ以上ゲームの駒として扱われるのは御免だ。あいつらのどちらにも意のままにはさせない。

ローランド
 ガイウスさん……大丈夫ですか。お休みになられたほうがいいのでは。

ガイウス
 もうすぐ……もうすぐだ……


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●市街(The City)

☆教会
教会内東部・デリラの部屋
デリラ
 話は聞いたわ。工業エリアのガーディアンを倒したんですって?

デリラ
 よくやったわね。お父さまが聞いたらきっと喜ぶわ。

デリラ
 けど、その話はもういいわね。あなた、何か訊きたそうな顔してるもの。

【→Gaius?(ガイウスとは?)】
デリラ
 冷淡だけど、とても情け深いガーディアンだった。彼がいなかったら、アルベラは今ほど技術的に進歩してなかったでしょうね。

デリラ
 彼が亡くなったのは痛ましいことだけど、彼の功績は末永く記憶されるでしょう。

【→Next District?(次のエリアは?)】
デリラ
 そうね、あともう1ヵ所行くところがあるわ……牢獄エリアよ。

デリラ
 実際のところはそんなに使われてるわけじゃないの。けどちょっと……変な人の溜まり場になっちゃって。