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OFF派生のまとめとか洋ゲーの和訳とか

HOME ver1.0.4 ゾーン4:病院&HQ(Hospital & HQ)

故Felix The Judge氏制作のOFF派生作品「HOME (ver1.0.4)」の邦訳記事です。
ゲームのダウンロードはWindowsこちらMacこちらから。
※性別は男性を選択、プレイヤーの名前は「プレイヤー」に置き換えています。
※メインストーリーのみの翻訳です。実際にプレイしている際の補助として使うことを想定して作っています。メインストーリー以外の要素(NPCの会話、謎解きなど)は是非プレイして確かめてください。
※OFF非公式日本語版未プレイにつき個人訳準拠です。意訳・超訳・誤訳あり。
(前→ゾーン0(2回目)
(次→ゾーン4:図書館

 

 

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☆ショップ
ジャッジ
 ザッカリー。この街で何をしておる?

ジャッジ
 お前も、この寒々しい停滞した空気には気づいておろう。

ジャッジ
 我輩の肺がこの突き刺すが如き臭気を取り込まねばならぬことに憤慨しておるわ。

ジャッジ
 このゾーンで何が起きているのか聞かせてもらえぬか?

ザッカリー
 ここの現状に関しちゃどう説明したらいいか分からん。

ザッカリー
 最近はどの客も大病を患ってて、俺の商品に咳をぶちまけまくる。

ザッカリー
 これがゲームじゃなかったら俺も病気になってただろう。

ザッカリー
 病院の方を調べてみるといい。あの近辺には病人が大勢いる。

ザッカリー
 病院は北だ。そこでなら役に立つ情報がきっと見つかるはずだぜ。

ザッカリー
 今はお前さんたちにいい装備を売るためにここにいる。さ、プレイヤー。懐具合を見せてくれ。


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☆病院
エルセン1
 ぼく……ぼくは絶対に見たんだ、この身体が動いたのを。

エルセン2
 身体ってのは動くものだろ?
 それのどこが変なんだ?

エルセン2
 僕だって今動いてるよ、怖い?


エルセン1
 だれ?

エルセン2
 君も具合が悪いのか?

ジャッジ
 いや……我輩はこのゾーンのガーディアンを探しておる。

ジャッジ
 この地を蝕む病について説明ができる者をな。

エルセン2
 この町の人たちはみんな死の病に冒されてる。

エルセン2
 僕たちの治療も全然効果が無くて……もう誰も指示をくれない。

エルセン1
 ここにいる作業員はみんなボランティアで働いてるんだ。監督官は数ヶ月前に失踪したよ。

エルセン1
 監督官の居場所は図書館の人たちが知ってるらしい。

エルセン2
 その……

ジャッジ
 後ろだ!


バーント
 ウテ……コロセ……


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※病院の日記
「1日目:
 病はこの地を侵食し続けている……リーダーはわたしたちを見捨ててしまった、それとも元よりここには居なかったのか……」

「2日目:
 奇妙な黒い物体が目撃された……それは影もなく、触れるもの全てを腐らせてしまうらしい……」

「3日目:
 町の東側で武装した男たちが目撃された……彼らも病に冒されているようだ……はっきりしたことは分からないが……」

「4日目:
 図書館の奥に治療薬が保管されているという噂だが、あの武装した男たちが道を塞いでいる。」

「5日目:
 わたしはもう諦めた……この人々は治せない。治療しても次々と死んでいく。あの奇妙な武器による怪我……あらゆる治療も歯が立たない病。人々は一人、また一人と命を落とし……もはや希望は無い、わたしにも、みんなにも。」

「6日目:
 さようなら……」

ジャッジ
 ふうむ……つまり、この地の住人たちを蝕んでいる病の治療薬が、町の図書館にあるということらしい……

ジャッジ
 ザッカリーには耳寄りな情報かもしれぬ、プレイヤーよ、彼の許へ戻ろう。


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☆ショップ
ザッカリー
 おかえり、命知らずさんたち。
 プレイヤーのせいでどんな厄介事に巻き込まれたんだ?

ジャッジ
 あの謎多き強打者は何をしていたのだ? あやつの顔は久しく見ていなかったぞ。

ザッカリー
 俺もさっぱりだ。今来たばかりのようだったがね。ここに来るまでにどうしてそんなに時間が掛かったのやら。

ザッカリー
 それはともかく、お前さんたちが探していたものは病院にあったのか?

ジャッジ
 実に重要な情報を見つけたぞ。この地を侵す病の治療薬があるそうなのだ。

ジャッジ
 ここにはガーディアンがいる気配は皆無ゆえ、人々に救いの手を差し伸べるのはひとえに我輩の役目。

ジャッジ
 したがって我々は図書館へ赴き治療薬を探そうと思う。
 しかし、図書館の正確な場所を知らぬ。

ザッカリー
 友よ、そこが問題だ。このエリアは武装した集団に占領されている。

ザッカリー
 図書館の場所は兵士たちの間の機密情報になってる。でも、奴らの本部への道を教えることはできるぜ。

ザッカリー
 俺が教えてやれるのはそれだけだ。俺もあっちはあんまり調べてないんだよ、銃を持った妙な奴らに止められちまって。

ザッカリー
 それじゃ気をつけてな。出発の前に、冒険に役立つアイテムを買っていくのを忘れるなよ。


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☆本部(HQ)
ジェネラル
 俺の部屋だぞ! 誰の許可で入ってきた!

ジャッジ
 我輩の許可だ。さあ、話をしようぞ。

ジェネラル
 俺は命令を下す側だ! 聞く側ではない!

ジャッジ
 質問に答えよ、さもなくば我輩は求める答えをお前から引きずり出す。

ジャッジ
 本当のことを話すがよい。お前の武器は奇怪かつ残忍。甚大な被害をもたらしておる。

ジェネラル
 図書館! 図書館には全てがある!
 我々は治療薬を求め進攻した! この永遠の病を治す治療薬を!

ジェネラル
 代わりに発見したのは知恵! その知恵で俺は身体を兵器に変えた! 俺にはもはや腕は無い! あるのは破壊のみ!

ジェネラル
 俺はこの腕で知恵を伝えた! 俺の傷は偉大なるものの証! この病は創造を拡げる!

ジェネラル
 俺の弾丸を受け入れた価値ある者たち! その肉体には生き残る強さがある! 彼らは俺の命令の下で生きるのだ!

ジャッジ
 分かっておらぬな、そんな努力を重ねても得るものなど何も無い。お前の意思は歪んでおる。

ジェネラル
 歪んでいるのは我々を見捨てて死に追いやったあいつだ! 監督官は我々を捨てた! 今こそ俺がこのゾーンの指揮を執る! 貴様らを消した後でな!

 

【ミリタントジェネラル&ミリタントバーント戦(1回目)】

 

【戦闘終了後】
ジェネラル
 貴様らに勝利はやらん! 監督官は図書館の上階に潜んでいる! 必要とあらば俺がそこへ軍を進める!

ジェネラル
 これで終わりではない! 貴様ら猫如きに俺は超えられん! 俺には知恵と力がある! 邪魔をするな!


ヴァレリー
 パブロ、これはかなりまずいですよ。
 あいつは軍隊を持ってて、僕たちはたった4匹しかいない。

ジャッジ
 何を言うのだ弟よ、プレイヤーの助力があるではないか。彼の者の力と技量が、きっと我々を未来の勝利へと導いてくれよう。

アラン
 腹ペコの時のオレの戦闘能力を見くびり過ぎだぜ。美味いメシのためならどんなモンスターだって引き裂いてやる。

ジョズリン
 あぁ、早く跳びまわりたい。あの武器、とってもリズミカルな音がしたじゃない。一緒にもっと踊って欲しいわ。

ジャッジ
 疑いようもなく、我々はみな覚悟が決まっておるぞ。お前を除いてな、弟よ。

ヴァレリー
 選択の余地は無いみたいですね。プレイヤーは僕の命を救ってくれました、僕はあの人の言葉に従うべきです。

ジャッジ
 では、いささか時間を無駄にした。図書館へ赴き、狂気のリーダーを追おう。

 

※シャチハタの日記
「1日目:
 先日、ゾーン1から引っ越してきた。あのゾーンでの仕事は最悪で、もう暮らしていけなかった。
 俺はトラムに飛び乗り、無事にここまで辿り着いた。」

「2日目:
 このゾーンも似たようなものだったらしい。ここにはガーディアンがいない。何もかもまともに機能していない。
 モンスターがゾーンの中をうろつき回り、人々は病に冒されている。何という荒れた土地に閉じ込められてしまったんだろう?」

「3日目:
 先日図書館に行ってとある本を見つけた、それが俺の求めていたものを与えてくれたかもしれない。
 図書館に行ったのは、このゾーンのガーディアンについての情報を探し、病の治療法を見つけるためだった。どちらも見つからなかったが。
 その代わり、俺は身を守るものの作り方を発見した。大昔に発明された強力な兵器だ。」

「4日目:
 病が俺の身体を蝕んでいる、このゾーンに蔓延する病は無差別なウイルス性のものだと思っていたが……
 真相が分かった。これは意思を持った寄生生物なのだ。支配する者の居ないこの土地を掌握しようとしている。
 似た目的を持つ俺たちはひとつになった。俺は彼らと協力して感染を拡大させ、病人たちを栄光へ導く。」

「5日目:
 や……やった。兵器の作成に成功した。兵器は俺の身体の一部になった、その代償を俺は喜んで差し出した。
 俺は真実を知った。このゾーンのガーディアンは図書館の上階に居る。害悪から自由な場所で。
 やつは眼下で苦しむ俺たちの姿を眺めている、そんなことはもう許さない。」

「6日目:
 今日、俺は上階への進軍を開始する。俺がこのゾーンの新たなガーディアンとなる。俺たちを見捨てた邪悪なるリーダーを抹殺する。」

ジャッジ
 何という恐ろしき成り行きの変化よ。
 この土地はまさしく不毛の地そのものだ。