SpaceCommunist氏作成のOFFtaleの邦訳記事です。
※UNDERTALEについては公式日本語版準拠ですが、OFFの世界観に合わせるため漢字メインにしています。
※OFFについては非公式日本語版未プレイにつき個人訳準拠です。
（前→終章）
（次→中立ルート：遺跡 その１／平和主義ルート：遺跡 その１）
●出典：OFFtale AU - Finale (Genocide): DO NOT
→ 【消さない】
ベータ
……あれだけバッターに言われて来たのに、君は彼の使命を完遂することを拒むのか？
ベータ
なるほど。
ベータ
どうやら、君は理解していたようだ。
ベータ
我々のために、彼の使命を放棄してくれて嬉しいよ。
ベータ
存在の意義とはただ一つ、力だ。そうだろう？
ベータ
君も私も、まさに力が具現化した存在。
ベータ
だがその力を使えなければいったい何の意味がある？
ベータ
これが私の学んだこと。
ベータ
そして共に、この教訓を生きとし生ける者に伝えていこう……
ベータ
バッターはあの強さに達したことで、思いのままに創造と破壊を行うことができる。
ベータ
共に彼の精神を消し去り、彼の身体を我々の依り代としよう。
ベータ
神たる我々の、真のアバターだ。
ベータ
そして我々は想像しうるあらゆるものを生み出し、破壊し、乗り越えよう。
ベータ
それが終わったら、次の世界へ移って、また最初から始めよう。
ベータ
それが我々の未来。
ベータ
一体どうやって、我々の計画の実現を妨げることができよう？
パブロ
このように。
ベータ
ふん……猫か。
ベータ
どうやって我々を見つけた？
パブロ
我輩は猫だ。
行きたいところへ行ける。
ベータ
そしてどうやってこのタマシイを手に入れた？ これは封印されていたはずだ。
パブロ
奇妙な御仁が現れて、近い内に起こることを教えてくれたのだ。
パブロ
彼は……
驚いていたようだった。
消えたと思ったら、数分後には戻ってきた。
ベータ
ふん。ニューホームがもう浄化されていることを忘れていた。
ベータ
まあ、それも無駄なことだ。
ベータ
我がパートナーと私とで、お前も破壊してくれよう……何度も、何度もな。
パブロ
おやおや。
貴様は我らが人形遣い殿のことをほとんど知らん。
パブロ
我輩はかの者を知っている。バッターや我輩が前の世界にいた時からな。
パブロ
そして、これがかの者の追求せんとしている使命ではまったく無いということも。
パブロ
かの者が求めていたのは浄化と排除であって、力ではない。
その「浄化」は許しがたいものではあるが……
パブロ
貴様の浅ましい理想と希望に比べれば、まだ酷いものではない。
パブロ
我輩は強く信じている。最初はどう思っていたにせよ、かの者は貴様に与するつもりはないということを。
パブロ
「消さない」ことを選んだ時、かの者は一度たりとて貴様と同盟を組むことなど考えていなかった。その真逆だ！
ベータ
その猫の言うことは本当なのか？ 君は私のパートナーとなるつもりはないのか？
→ 【はい】
ベータ
……。
ベータ
愚かな。
ベータ
君は結局、今回も何一つ理解していなかったということか。
ベータ
手綱を握っているのは私だ。
ベータ
猫と、裏切り者と、その６つのタマシイを以ってしても、この究極の力の覚醒を止めることはできない。
パブロ
そこが貴様の誤解しているところだ。
貴様は目に見えぬ、しかし偏在する我らが友の力を見くびっている。
パブロ
貴様が狂ったお喋りを続けている間に、我輩はこのタマシイの力でセーブファイルを破壊した。
パブロ
そして我らが人形遣い殿は認めぬであろうが……
我輩とかの者との間には同盟関係がある。
パブロ
一緒になっても……我輩たちの力はささいなもの。
だがその力でも、貴様を止めるには十分よ。
ベータ
ほう？ お前に私が殺せると？
パブロ
違う。
パブロ
我輩は貴様を救えると信じている。
パブロ
この大地の裂け目に閉じ込められた、哀れな者たちも一緒に。
パブロ
人形遣いよ……
お前はリセットしなければならぬ。
パブロ
我輩たちを、旅の始まりへと戻すのだ。
今度は、本当のリセットを行え。
パブロ
我輩たちは皆このことを忘れよう……
バッターも……
我輩も……
あそこにいる具現者すらも。
パブロ
お前を除いて、皆が。
パブロ
そこから……
お前はバッターを再び導かねばならぬ。
パブロ
同じように友を作り……
パブロ
同じように敵と出会う。
パブロ
そして……
全てが終わり……
お前にもう一つの選択肢が与えられたら……
パブロ
平和の道を取るがよい。
そして我輩たちを。
この具現者さえをもこの悪夢から救う方法を探すのだ。
ベータ
……だがお前の「計画」もそこまでだ、猫よ。
ベータ
私はその「人形遣い」のやり方を見てきた。
ベータ
その者は戻ってくる。私に同じ結末を見せることだろう。
パブロ
そうかもしれないな。
それを見てみようではないか。
