SpaceCommunist氏作成のOFFtaleの邦訳記事です。
※UNDERTALEについては公式日本語版準拠ですが、OFFの世界観に合わせるため漢字メインにしています。
※OFFについては非公式日本語版未プレイにつき個人訳準拠です。
（前→終章）
（次→虐殺ルート：遺跡 その１／平和主義ルート：遺跡 その１）
●出典：OFFtale AU - Finale (Neutral) MERCY ENDING
パブロ
……。
パブロ
……何だ……？
パブロ
お前は愚かしい真似をするような者ではあるまい、バッターよ。
パブロ
我輩を終わらせよ。
→ 【見逃す】
パブロ
聞こえなかったか……？
パブロ
お前は我輩を「殺さねばならぬ」。
パブロ
それがお前の責務。お前の使命。
パブロ
お前の役目だ。
→ 【見逃す】
パブロ
……傀儡が聞く耳を持たずとも、人形使いは持っていよう。
パブロ
あとは我輩を殺すのみ……やれ！
→ 【見逃す】
パブロ
……バッターよ、お願いだ……
パブロ
死んだ弟の他に、我輩が友と呼べる者はお前だけ。
パブロ
我が同胞たちを殺したことに怒りはしたが……
パブロ
頼む、親愛なる浄化者たる同士よ。
パブロ
お前に故郷を奪われ……その頽廃を抱えて生きていくことなどできない。
パブロ
我輩は死にたいのだ……
→ 【見逃す】
パブロ
何故我輩に優しくしようとする？
バッター
分からない。
バッター
理解もできない。
パブロ
……お前のタマシイは、我輩が思っていたほど闇に染まっておらぬのかもな。
＊
パブロは逃げ去った。
＊
（バリアが……？）
バッター
あまりこういうことはしないが。
話がある。
バッター
これ以上何を考えるべきなのか、私には分からない。
バッター
意味あることだったのか？
我が主義、我が使命を放棄することが？
バッター
良いことを為すというだけのために？
バッター
下らない。
天罰に値する。
バッター
それでも……
こうすることに価値があったというのか？
バッター
あなただ。
バッター
あなたが教えてくれ、私が清く正しかったのか。
それとも……最初から間違っていたのかを。
バッター
リセットだ。
私たちを最初に戻せ。
道を示してくれ。
バッター
あなたの判断を信じる。
バッター
家族に会いたい。
プルルル…
＊
……。
＊
……。
……。
＊
……。
……。
……。
＊
……うううう……
エルセン
ああああの……もしもし……！
僕、その……これがあなたの電話番号だって聞いて……
エルセン
……電話しても安全だなんて、今の今まで思ってなくて……
エルセン
あ、あなたは……森で会って以来お元気でしたか？
あそこはもう安全な場所じゃありません……
エルセン
安全なところなんてどこにも……
みんな、うううう、どんどん真っ白になっていくのから逃げてます……
エルセン
例外がひとつだけあって……
安全なところがひとつあるんです……
ニューホームです。
エルセン
こ、ここは僕に合ってる気がします……
僕は、うううう、故郷に何があったのか知りませんけど……
エルセン
モンスターさんたちは……
僕を歓迎してくれました……
故郷の人たちよりも……
エルセン
怖かったですよ……
でも今は……
安全であることを不安がる必要はないって思うようになりました。
エルセン
僕がここにいられるのは、あなたが何かしてくれたおかげなのでは……？
それなら……うううう……ありがとうございます……
エルセン
あれ……？
そうだ、伝えるのを忘れるところでした、うううう、新しいリーダーのことなんですけど……
エルセン
王様が亡くなっちゃったんです……
あと……「タマシイ」というのも……？
僕はどういう意味か知りませんけどね……
エルセン
モンスターさんたちはみんなで新しいリーダーを探しました……
エルセン
……。
エルセン
みんな……あちこち探しました。
もちろんモンスターさんたちが、です……
でも、偉いモンスターさんたちはみんな誰かに殺されてました……
エルセン
唯一の例外が……
背の高いスケルトンさんだったんですが……
行方が分かりません。
エルセン
誰かが言ってましたが、うううう、彼はゴミ捨て場に行ったきり戻ってこなかったとか……
……。
エルセン
最終的に、僕たちは猫を王様に選びました……
彼に、うううう、説明してもらいますね。
パブロ
ありがとう、親切な小さき生存者よ。
パブロ
あの者たちの一人が浄化から生き延びておったとは！
パブロ
……。
パブロ
うむ、そうだ。
我輩は今、この哀れな生き物たちの王だ。
ついでに一人のエルセンの。
パブロ
幾度も悲劇に襲われる彼らが哀れでならぬ。
とても良い者たちなのに。
パブロ
何故バリアの先から戻ってきたのかと聞きたいのだろう？
パブロ
我輩は猫だ。
行きたいところへ行く。
パブロ
どういうわけか、彼らは我輩を心から信頼してくれておる。
初めは我輩もそんな仕事を受ける気はなかったのだが……
パブロ
彼らが我輩の助力を請うのを聞いて、お前の言葉が頭に浮かんだのだ。
役目についての言葉が。
パブロ
かつて、我輩が己の役目……
審判者として……
ガーディアンとしての役目から逃げ出そうとした時。
パブロ
そのせいでひとつの壊れた世界が廃墟となった。
再びあのような事態を招く不注意を犯すわけにはいかなかった。
パブロ
だから我輩はここで、モンスターたちの社会を再建しようとしておるのだ……
パブロ
付け加えれば、お前があやうく破壊しかけたものをな。
パブロ
……。
バッター、お前が我らの世界に為したことを許してよいものか、我輩には分からぬ。
パブロ
だが……
お前を咎めることもできぬ。
パブロ
我輩が自分のゾーンに逃げ込んだのは、己を取り巻く世界があまりにも堕落していたから。
あまりにも慈悲に欠けたからだ。
パブロ
お前は少なくともその邪悪と向き合った。
我輩は臆病風に吹かれた。
パブロ
我輩は臆病と恥を以ってあの世界に対面した。
お前は大胆さと意思を以ってあの世界に対面した。
パブロ
お前がこの地底の世界に「浄化」の意思を持ち込んだ点は間違いだったと思うが……
パブロ
思うに、心の奥底では、お前の一部は……
正しいものを求めているのではないかね……
パブロ
それはまた現れよう。
そして時間と導きがあれば、お前を……そして我輩たちを……救うかもしれぬ。
パブロ
我らが人形使い殿が、己の心に素直になれば……
我輩たちには希望があるやもしれぬ。
パブロ
モンスターたちのことは……
我輩には分からぬな。
パブロ
タマシイが消えた件に関して我輩がどう関与していたか話したら、何をするやら……
パブロ
しかし我輩は、己の臆病さに慎重になることを学んだ。
恐怖は脇へ置いておかなければな。
パブロ
では、バッターよ……
そしてまだ我輩たちの側にいるなら、人形使いよ……
パブロ
我輩たちはいずれまた会うだろう。必ず。
パブロ
全てが終わったら、共に散歩をするのもよいかもしれぬな？
きっと楽しいだろう。
パブロ
今は、猫じゃらしと睡眠が必要だ。
それ以外に何があるというのかね？
パブロ
さらばだ、バッター。
さらばだ、人形使い。
二人とも気をつけて旅を続けるがよい。
ガチャン！
＊
ごきげんよう。
＊
あなたの使命は果たされなかった。
＊
しかも、その果たされなかった使命が……
＊
……あなたの進む新たなタイムラインに、予期せぬ影響を及ぼしたかもしれない。
＊
続けるのなら、使命の下に邁進するのが良いだろう、破壊的な結果になるかもしれないが。
＊
あるいは、バッターの主義を無視して平和への不浄なる道を進むこともできる。
＊
選択権はあなたにある。
＊
浄 化 の ケ ツ イ は ま だ あ る か ？
→ 【使命】
→ 【平和主義】
