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OFF派生のまとめとか洋ゲーの和訳とか

SpaceCommunist版OFFtale(中立ルート:ホットランド その2)

SpaceCommunist氏作成のOFFtaleの邦訳記事です。
※UNDERTALEについては公式日本語版準拠ですが、OFFの世界観に合わせるため漢字メインにしています。
※OFFについては非公式日本語版未プレイにつき個人訳準拠です。

(前→ホットランド その1
(次→ホットランド その3

●出典OFFtale AU - Hotland, Part 2

 

 

 しばらくして……


 プルルル……

アルフィー
 も、もしもし?
 バ、バッター?

バッター
 ああ。

アルフィー
 ああ! よ、良かったあ!
 そ、その、あなたの使ってる電話番号を当てないといけなかったから……
 ぜんぜん難しいことじゃなかったけど……

アルフィー
 とにかく!
 聞いて、あのね、もしあなたが何か……
 「場違い」な感じのする部屋に出くわしたら……

バッター
 これは単なるセットだろう。
 あの亡霊が使うはずだった。

アルフィー
 ……。

アルフィー
 ……そ、そうだよ。
 え、何で……?

アルフィー
 まいっか。
 ね、ねえ、その……
 あなたに聞きたかったことがあって……

アルフィー
 あ、あなた……
 アンダインに会ったよね?
 彼女はウォーターフェルに居て……
 そ、それで……

アルフィー
 実は、その、彼女にスノーフルに行ってってお願いしたの……
 あの事件の後に……

アルフィー
 あ、あなたは……ホットランドに来る途中で彼女を見なかった?
 か、彼女、元気だった?

アルフィー
 ……?

アルフィー
 待って、誰かがドアをノックしてる……
 誰なのか見に行かなきゃ。

アルフィー
 じゃ、えと、後で掛け直すね?
 多分ね?

アルフィー
 そ、それじゃ……

 ガチャン!


 (あなたは電話を切った。)


???
 ……。
 ほう。
 ここまで来たか。

???
 あまりお喋りしている時間はない、だから頼む。
 私の話を聞いてくれ。

???
 私たちは前に一度会っている。
 間違いなく君は忘れているが、私が何者かということを君は以前知っていたのだ。

???
 だが今、君は私が何者「だったか」ということしか知らないらしい。
 喋るのに死んだ子供の姿を取る必要などなかったはずの何者か。

???
 君は止まらなくてはならない。

???
 ここの人々は、君が考えるほど穢れてはいない。
 ただ道を誤り、迷っているだけだ。

???
 私は彼らの間に点在している。
 私は彼らを「知って」いる。
 心の奥底では、みんな……そう、全員が……善良だ。

???
 私はこれ以上ここにはいられない。
 元いた闇の中へと戻らなければ。

???
 だがその前に、このことを覚えておくがいい。
 私が君を説得できなくても、君にもっと近しい他の誰かが同じことをするだろう。

???
 そして誓ってもいい、彼は私ほど優しくはない。

???
 これは脅しではない。
 事実だ。
 君によく考えてもらいたい事実だ。


バッター
 ……。



 (奇妙な灰色の子供……)
 (あるいは、そのような姿をした何者か。)


 (あなたの脳裏には……)
 (何も浮かばなかった。)
 (全く、何ひとつ……)


 (それでも、浄化のケツイがみなぎった。)


 その後……


バッター
 ……。

バッター
 お前がここにいるはずはない。

アンダイン
 いるはずはない、か……?
 だろうな。

アンダイン
 ……。

アンダイン
 貴様のやったことをアルフィーに話した。

アンダイン
 スノーフル……
 そして、ウォーターフェルのことも。

アンダイン
 貴様がホットランドにも同じことをするだろうということは、わたしも彼女も分かっている。
 わたしが力尽きたとき、この身に何が起こるかを分かっているようにな……

アンダイン
 ……。

アンダイン
 だが、わたしはその力を一滴残らず振り絞ろう……
 それが死を意味しようとも……

アンダイン
 ……貴様を打ち倒す!


アンダイン
 次からはな?
 敵はきっちり仕留めておけ、小僧。

バッター
 いいだろう。


アンダイン
 ……。

アンダイン
 本当に別格だな、貴様は?

アンダイン
 ……。

アンダイン
 フフ……
 あの力すら貴様を止めるには足りないとは……

アンダイン
 アルフィー……
 聞こえているだろう……
 あの猫のことは無視しろ!

アンダイン
 わたしはこいつを止められなかったが……
 お前の計画はきっとうまくいく!

アンダイン
 アルフィー、お前を信じているぞ!
 最後の最後まで!

アンダイン
 お前がこいつを倒すところを見られなくても……

アンダイン
 お前の素敵な笑顔が二度と見られなくなっても……

アンダイン
 わたしは分かっているんだ、お前が勝つということを!
 何があろうとも!

アンダイン
 わたしはいつだって、お前を信じているからな……



 YOU WIN!
 100EXPと1ゴールドを獲得!


 その後……


マフェット
 ウフフフフ……


マフェット
 この人が、わたしたちに寄付もしないケチなニンゲンなのね?
 可愛いわぁ~。

マフェット
 率直に言うと、それは無礼だと思うの、カワイコちゃん……

マフェット
 そういう失礼な態度をお詫びする方法はひとつだけ……
 わたしたちの次のセールのお手伝いをすること!

マフェット
 ニンゲンのお肉でできた美味しいパイなんて、きっと誰も我慢できないわ!
 ウフフフフ~。


マフェット
 今度はなあに?
 次のお料理の前菜になってくれるのかしら?

バッター
 エプシロン。

エプシロン
 2……4……1……10……


 (アドオン=エプシロンだ。)
 (あなたのことをよく覚えている。)


 (戦闘中、エプシロンは複数の敵に攻撃し、また毒や混乱といった状態異常を付与する。)

マフェット
 いらっしゃい。
 突っ立ってちゃ食材が冷めちゃうわ!
 料理を始めましょう。ウフフフフ……


 その後、コアにて…



 (ボロボロのページだ。)
 (どうやら、ラボにあったのと同じ本から千切れたもののようだ。)


 (バッターに読んでもらう?) →【はい】

バッター
 「……が今日、病に倒れた。」
 「女王の話では、あの子供たちによる事故だったらしい。」

バッター
 「お二人は私に治療を依頼した。」
 「もちろん私は従ったが……」

バッター
 「……まったく、私は科学者だ、医者じゃないんだぞ!」

バッター
 「確かに医学的なノウハウを持っているのはここでは私だけだ……」

バッター
 「……だが、あの家族が病気になった時にいつも手を貸しているからといって、私がそれをし続けられるというわけではない。」

バッター
 「私には喫緊の問題がある。」
 「私の仕事は我々みんなを救うことができる……」

バッター
 「……だから、みんなが私に期待している……」
 「最近は……」

バッター
 「みんなを失望させているのではないかという思いが拭えない。」
 「何ひとつ進展が無い……」

バッター
 「ああ、やれやれ。後でグリルビーズに行ってこの苦しみを紛らわそう。」
 「私がそれだけ悲しんでいることなど誰も知らない。」

バッター
 「ところで、アズゴア王のご病気だが……」
 「思い返すに、何故私に助けを求めたか理解できる。」

バッター
 「今まで見てきた中でも最も恐ろしい光景だった。」
 「あちこちで嘔吐して……」

バッター
 「私が間に合っていなかったら、我らが王はきっと亡くなっていた。」

バッター
 「ドリーマー家の病気を何でもかんでも治療しなければならないというのは喜ばしいことではない……」
 「しかし、私はあの人たちを助けよう。」

バッター
 「私がいない時にまた似たような病気をもらったら、彼らは間違いなく命を落とすだろう。」


 コア出口にて……



 (コアの轟音……)
 (あなたの脳裏に、壊れた世界の基盤を成していた金属の山のことが浮かぶ。)


 (そしてあの研究員……あなたの脳裏に、人々に感銘を与え、救おうとするあまり狂気に囚われたガーディアンのことが浮かぶ。)


 (浄化のケツイがみなぎった。)


アルフィー
 ……。

アルフィー
 ……来たんだ。

バッター
 この地は依然として穢れている。
 消去法で考えれば、お前がこの地のガーディアンということになる。

アルフィー
 はは……
 ガ、ガーディアン……

アルフィー
 わたしはガーディアンじゃない。
 わたしは守護者なんかじゃ全然ないし、ましてやヒーローでもない。

アルフィー
 わたしは地底の世界でサイテーの存在……


アルフィー
 だ、だけど!
 アンダインが、最後の最後までわたしのこと信じてるって言ってくれた!

アルフィー
 そして、わ、わたしには、お、奥の手がある!

アルフィー
 来てよ!
 わたしを倒してみなさいよ、わたしはあなたが思っているよりずっと強いんだから!


アルフィー
 このわたしが、アルフィーが、き、きっと!
 あなたを!
 う、打ち倒す!

バッター
 ……この展開は、気に入らないな。